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58.もう・・めぐりあわない・・・
結婚式が終わった次の日も、私は朝から仕事に追われていたのだ。
(えっ!新婚旅行?)
(忙しいので仕事が一段落してからね)
(なるほど)
そして仕事が終わり今日はみんなで三田のバーへ行く事になった。
ちなみに中田は残業でここには来ていない。
(残念!チィーン)
今日もカウンター内には、あみさんがいた。
私達はカウンターに座り、あみさんにドリンクを注文してドリンクが来るまでの間、昨日の結婚式の話をしていた。
みんなにドリンクがきた所で乾杯~と!
グラスを掲げちィーンカァーんちィーンカァーんと、グラスがグラスの出会いをしていた。
そしてこの飲みに1人ペースの速い人がいた。
それは珍しく冷静な神山さんだったのだ。
イッキの勢いなのか何なのか、神山さんが突然、あみさんは俺の事どう思うの?
と質問をしたのだった。
あみさんも突然の事で、えっ!
どうしたの急に!ねぇ!どうしたの?
別に嫌いじゃないよ。
私。
それを聞いた神山さんは、でもそれって好きじゃないって事?
って言われたあみさんは、返事に困り、うぅーどうだろ?
考えとくよと、神山さんをあしらった。
俺達ちょー仲良いのにぃ~と神山さんはまたあみさんに俺達仲良いアピールをしていたのだ。
そして神山さんが、俺ももう、これからの人生にあみさんとのようにこういう付き合いが出来る人とはめぐりあわないと思うけどね?
あみさんだってそうでしょ?
と言い、すかさずあみさんはどうでしょ?
と言い返していた。
私はこの2人のやりとりを三田とふ美さんの様に感じた。
そして神山さんがまた突然。
ならもういい。
今回で決心がついたよ。
あみさんとこれからもうまくこの不思議な関係のまま良い付き合えばできればいいや。
なんかダメだな俺って。
俺はあみさんの人生に少しは影響のある人だったのかな?
少なからず俺だけはそう思いたいな。
(聞けば昔から神山さんはあみさんの事が好きだったという)
綾子さん情報。)
だって楽しかったからね。
これからあみさんが誰と付き合い、誰と結婚するのかわからないけどこれだけは言いたい。
絶対に幸せになれよ。
絶対に。
もう二度と会うことはないと思うけど、いや、もう二度と会わない。
(はぁ?いや会うでしょ?同じ街にいてみんな仲間なんだからと心の中でそう思った私がいる。
いや私だけではなくここにいた人の数人が私と同じ事を思ったと思う)
だから、遠くからあみさんの幸せを願ってるよ。
うまくいかねぇな。
難しいや、恋愛って。
距離遠いか?
俺たちの距離ってそんな遠いのかな?
家族や恋人ほど近いとは思わないけど、それに近いような距離じゃないの?
肉親よりも近い存在で、友よりも親しい存在で、恋人よりも深い存在で。
俺はあみさんが好きだ。
あなたを愛している。
結婚したいんだ。
一緒になりたいんだと伝えたかったんだ。
(えっ!?これってプロポーズ?と私は思った)
好きな人の事を諦めなきゃいけない時って悲しいねと神山さんが言うと、それを聞いていた三田が、好きなら諦めるなよ。
諦めるのはいつでもできる。
でも諦めないのは今しかできないだろ。
本気で好きと思ったなら諦めるな。
俺は本気で好きと思ったなら諦めない。
絶対に諦めない。
諦めたくない。
俺は・・・。
そう言った三田の目は強い意思ある目をしていた。
その言葉を聞いた神山さんの目はキラリと光っていた。
涙で・・・キラリと。
いいね、あみちゃんは。
私なんて年だし若さがほしいわと綾子さんが言った。
ふ美さんも私も同じくそう思うよ。
そんな事言ってくれる人がいるだけ幸せよあみちゃんと言うと、突然三田が、そんな事ない。
どうしたんだ二人とも。
自信まんまんの二人が?
何事にも思うけど気持ちが大切だろ?
もう若くはないからとか、若い子には敵わないとか言うけど自分で言ってしまったらそこで終わりだろ。
若さは容姿ではなく気持ち。
少なくとも俺はそう思う。
ほら笑ってみ。
そう。
そうだよ・・その笑顔だよ。
やがて、その笑顔が自信へとかわるから。
それを聞いていたふ美さんが、そうね。
ありがとう。
なんだか今、目の前にいる自信を持った、にぃを見ていると勇気と自信が出てきたわ。
そして、三田は心配しているとき、人は何を考えていると思う?
そうなっては困ることに一生懸命になっているんだよ。
だから自信を持っている時は、こうなったらいいと思う成功する事だけに一生懸命になればいいさ。
その話を聞いていた神山さんはまたグラスに手を伸ばし一気にお酒を飲んだ。
ゴクリゴクリと喉を何回も鳴らして。
それと同時に三田の携帯も鳴り話は、5分程度で終わった。
何やらその電話後の三田の顔はとても複雑な顔をしていた。
今までにない複雑な顔を・・・。
その顔を見たふ美さんがどした?
と三田に話かけた。
いやなんでもないよと笑って三田は微笑んだ。
この時にふ美さんは感じていたのだろう?
三田のこれから起こる事態の事を。
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続く…
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