暦で見る伝統行事!
今日は、カレンダー、奇術、妻にみかんの日です。
【活用場面】
暦の成り立ちから、伝統を知る!
寒くなってきましたが、最近特にニュースなどで「寒い日が続きますが、暦の上では大雪です。」という表現を耳にすることがあります。日本人は、変化に富む気候の移り変わりだけでなく、年中行事や暮らしの知恵を暦にもりこみ、生活のしるべとしてきました。
太陰太陽暦は、古代中国で編み出され(殆ど同時期に西欧でも発見されましたが、西欧では比較的速く太陽暦に移行)、6世紀頃百済を通じて日本に伝えられた暦で、明治の改暦が行われるまで、幾度かの改暦が行われつつ日本で長く使われていた暦です。
いわゆる現代では、旧暦と呼ばれるもので、太陽暦に比べ前時代的・非科学的という印象を懐いている人が多く見受けられますが、日本で最後まで使用されていた天保暦は太陰太陽暦として、月と太陽の運行をかなり正確に観測して編まれていて、太陽暦だけでは知ることができない月の運行を把握することができるということで、考えようによっては太陽暦よりも高度な観測技術が必要ということもできます。
しかし、太陰太陽暦を世界の標準暦とするにはあまりにも複雑すぎて、正確に月日を読むには暦を見なければならないし、太陽暦のように特定の月日の季節を比較することはできません。近代科学や宇宙科学、グローバルな時代の要請を考えた場合、より普遍的な計算基準が必要なため、太陽暦のように合理的な暦が世界標準になることは当然の成り行きでしょうし、太陰太陽暦が世界標準の暦になる可能性はほとんどないでしょう。
しかし、私たち人類にとって、最も身近な天体といえば、月と太陽で、地球環境を考える上でもどちらをないがしろにしていいはずがありません。月は、衛星としては異例の大きさを持っていて、私たちの棲む地球や生態に少なからず影響を及ぼしています。それらは、人類の貴重な経験や智恵として蓄積されています。もちろんとるに足らない迷信・俗信もあるかも知れませんが、太陰太陽暦を通して、より月を身近に感じ、より豊で味わいある自然観・感受性を育む一助となれば幸いです。
暦の成り立ちなどにも思いをはせ、昔ながらの季節感や伝統行事をより深く楽しみましょう。