高名の木登り!
吉田 兼好「徒然草」より
【活用場面】
安全管理、最後まで気を抜かない!
ある日、兼好法師が散歩をしていると、木登りをしている師匠と弟子に遭った。
兼好法師が、木登りの様子をしばらく見ていると、弟子は木に登ってせっせと枝打ちを始めた。師匠は下で様子を見ている。
弟子がどんどん木を登り、ついに梢まで到達し枝を払えど、師匠は特に何も言わない!
いよいよ枝打ちも終わり、弟子が木を降りてくる。どんどん、どんどん降りてきて、あと1mほどで地面に到達しようとしたその時、師匠はおもむろに「気をつけろ!注意して降りよ!」と初めて弟子に言葉をかけた。
これを見ていた兼行法師は、「なぜその様に言ったのか?」と師匠に問うてみたところ、師匠曰く「高いところでは自ずと注意するが、いよいよ地面に着く手前の容易な所にくると集中力が途切れて危険である」と
さすがは高名の木登りといった男である。
まず、良く弟子の技量を把握している。そして、指導の壺を心得ている。学ぶべき所の多い話しである。
百尺竿頭一歩を進む!(慢心せず、より高きを目指す事が必要ですね!)
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