「おはようございます」


部署のドアを開けると、佐久間さんとチカちゃんがすでにデスクに座っているのが見えた。


「二人とも今日は早いんだね」


私も自分のデスクへ座ると、二人に話しかけた。


「だって、じっとしてなんかいられないですもん」


チカちゃんは私を見るなり向かいの席からイスを足で滑らせ、さっと近寄って来た。


な、な、なに??


チカちゃんの奇怪な行動を妖しく思いながら、


「チカちゃん昨日は本当にありがとう。おかげで助かったわ」


と、私は丁寧にチカちゃんにお礼を言った。


するとチカちゃんは──


「いいえ。当然のことをしたまでです。それより、今日の服は昨日と一緒?ってことは・・・・・ムフッ」


ムフッ?


やっぱそうきましたか。


これって突っ込みどころだもんね。


「きゃーチカちゃん!もうそれ以上言わないで~~!!」


私が口を開くより先に、それまで黙っていた佐久間さんが先に口を開いた。


おまけに、なぜか嬉しそうに足をバタバタさせながらデスクを叩いている。


私が昨日と同じ服だからって、何もそこまでする?


理解に苦しむ私。


そんな私をよそに、二人は行動を止めようとはしない。


確かにかっこうのネタだろうけど・・・。


けど目の前の二人のはしゃぎっぷりは、どうもそれだけじゃなさそうで・・・。



目に前の二人に私は目を白黒させながら、返す言葉もなく、ただ呆然と立ちすくんでいた。