思い出しただけで身体が震え上がるような恐怖。
目には薄ら涙が滲み始めた。
でも私は助かったんだ!
改めてその喜びに私の胸は騒いだ。
「すまなかったよアヤ姫。君を巻き込んでしまった。全ては俺の責任だ。この通り、本当に申し訳ないことをした」
怜さんはそう言うと、ベッドのすぐ側に両膝をつき、そのまま床に頭をつけた。
「えっ!?ちょ、ちょっと怜さん?よして下さい。どうして怜さんが・・・?」
目の前の怜さんの行動に納得できない私は、すぐにベッドから飛び降り、怜さんの傍に駆け寄った。
怜さんは私を助けてくれた言わば恩人。
なのに何故こんなことをするの?
驚く私に怜さんは、「ごめん」と小さく囁くように呟くと、私の頭を大きな手で数回撫でた。