次の日の朝、私はいつもの時間に会社に入っていた。
昨夜は結局いたずら電話のこともあり、あまり眠ることができなかった。
バイトの疲れも溜まっている。
それでも私はこうしてなんとか会社に出社し仕事をしている。
いい心掛けだと自分に感心する私。
以前の私だったら考えられないことだけど。
けど、今までの自分とは完全に決別するつもり。
心掛け一つで人間はこうも変われるものなのかと、私自身一番驚いているくらいだった。
「最近アヤちゃん変わったね」
佐久間さんたちも、こんな私の変化を見抜いてくれていた。
「そんなことないよ、どうして?」
「なんとなくだけど、前と雰囲気が全然違うよ?」
佐久間さんが眼鏡の奥を光らせながら、私を見て言った。
「私も同感です。アヤちゃん最近心境の変化とかありました?」
チカちゃんに痛いところを突かれ、苦笑いを浮かべる私。
けどこれって、以前の私がいかに怠けてたかってことなんだよね。
はぁ~~~、ちゃんと反省しなきゃ。
それにしてもこの二人なかなか鋭い!
私のことよく見てくれてたんだ。
「ないよ、ない、ない。考えすぎだよ」
首を左右に大きく振りながら、慌てて否定する私。
今はそう言うしかないんだよね。
真実を口にすることは、絶対に許されないのだから。
このもどかしさが私を追い詰める。