私は久々にデスクから窓の外を眺めた。


つい先日起こった出来事が嘘のように、今日も空は青く澄み渡っている。


しかし直ぐに私は視線をデスクに戻し、気持ちを切り替え仕事に取り掛かかった。


今日からは借金返済に向け、全身全霊仕事に打ち込む決意で会社に来ていた。


『自分の借金は自分で返すこと』


これは怜さんの言葉。


最初から結果は見えているけど、それでも何かを始めなければ返せるものも返せない。


『あっそれと、くれぐれも変な気はおこさないように。もうすぐ俺の奥さんになるんだから、その辺も考えて行動して下さい』


これも怜さんの言葉。


なによこれっ!!


怜さんの言っていることはどう考えても矛盾だらけ。


変な気でも起こさない限り、一生かかっても2千万ものお金、私に返せる訳がない。


だからと言って、自分の身体にそれほどの価値があるとも思えないし・・・。


とにかく今は前に進むしか方法はなさそうだ。