すると私の動き方がよほど変だったのか、怜さんは急に声を張り上げ笑い出した。


私は恥ずかしさを堪えながらも、怜さんが笑顔になってくれて良かったと内心そう思っていた。


けど、なかなか笑い止まらない怜さんを見て、そんなに私っておかしい?と、だんだん私は不機嫌になっていった。


そんな私の様子に気づいたのか、「ごめん、ごめん」と怜さんは謝ってくれたが、笑い声はいっこうに止むことはなくて──


「もうっ、あんまりです!」


ついに私は怒り爆発!!


気づくと怜さんを軽く睨みつけていた。


しかし心の中で私は、怜さん相手にこんなセリフも言えるようになったなと、自分自身に感心してみたり。


「じゃあアヤ姫、手出して」


急に真顔に戻った怜さんは、私が差し出した手を取ると、薬指に指輪をはめてくれた。


光に反射してキラキラ輝いている指輪。


たとえこれが偽物であっても私は構わない。


私は怜さんと一緒にいたい。


それだけで十分。


そう、これが私が怜さんを引き止めた一番の理由。


指輪を見つめながら、私は怜さんが好きだという気持ちを再確認していた。