鋭い視線に居たたまれなくなったのか、「紹介したい人もいるしー・・・。もう、やだぁー」と、チカちゃんは白状した。
しかしチカちゃんは、照れ隠しのためなのか、隣にいた佐久間さんの肩を思いっきり叩いた。
チカちゃんの平手が入った瞬間、佐久間さんの体が前に倒れ込みそうになる。
わぁっ、佐久間さん痛そう・・・・。
しかし佐久間さんは、「なになに?それは聞き捨てならないわね」と、叩かれた肩をさすりながら、それでも攻撃の手を緩めることはしなかった。
「きゃー、もう、やめてくださいよ。とにかく、今度の土曜日は必ずあけておいてくださいね。いいですね、約束ですよ!!」
チカちゃんはもうこれ以上耐えられなくなったのか、用件だけ言い終えると、早々に退社してしまった。
残された私と佐久間さんは、チカちゃんが帰るとすぐ、約束を携帯にメモった。
そして二人、顔を見合わせニヤリと笑った。
きっと私と佐久間さんは同じことを考えている筈。
それが証拠に、今の笑いがそう。
お金持ちのチカちゃんのご招待なら、きっと豪華なパーティーとか?
自然と二人の顔がほころんでしまうのは、仕方のないことだろう。