こいつが…この男がやったに違いない!!


俺の中で怒りの感情が膨れ上がり、堪えきれないほどの憎悪が今にも爆発しそうだ。

ここでなにが行われようとしていたかなど、容易に推測できる。


しかしそれを認めることは、あまりにも容易なことではなかった。


リマ・・・・。



「リマ、ごめん」


俺は優しくリマを抱きしめた。


リマは俺の胸に顔をうずめ泣き始めた。


そして俺は、ベッドに横たわるボスを、グッと目を見開き睨みつけた。


「シリュウ、シリュウ・・・。ずっと会いたかった。シリュウ・・・・」


か細い声で俺の名前を何度も何度もリマは呼んだ。


俺の耳に届く懐かしいリマの声。


それだけで、俺の中に失われた力が蘇ってくるようだ。


俺はフツフツと力が右手にみなぎってくるのを感じ始めていた。


そしてリマに触れただけで、生きる力までも取り戻せていると感じていた。


俺はどんな思いでリマを求めていたか。


「リマ、リマ・・・俺もずっと会いたかった」


俺も負けじとリマの名前を叫び、抱きしめた両腕に力を込めた。


腕に抱きとめたリマの柔らかい感触を感じながら、リマにそっと顔を埋めた。