その涙にボスの指先が触れた。
いやーーー!!!
押さえていた感情が、悲鳴を上げた。
ボスが私に触れる度に、何度も何度も心が悲鳴を上げた。
「リマ、残念だがシリュウはもう長くはない。これからは私のために生きるんだ。私だけを思い、私のためだけに。これから私があいつを忘れさせてやる。リマが私のものになるように」
シリュウが・・・・長くない!?
シリュウに一体何をしたの?
シリュウ、シリュウ、シリュウーーー!!!
ボスの言葉で、私の中の何かが大きく弾け飛んだ。
押さえこんでいた感情かもしれない。
自分でもよく分からないが、先程までの無力さが、今まさに新しい力によって覚醒していくのを感じる。
目の前に無数の光が現れた。
おびただしいほどの光が。
それはまるで榊の能力を見たあの時の光と酷似していた。
自分でも止める事ができない感情。
息ができないほどの苦しみを、私は同時に味わっていた。
そんな私の異変に気付いたボスは、私のすぐ真上で驚いたように何やら叫んでいる。