「よく来たなシリュウ」
俺の名前を呼ぶこの声。
確かに聞き覚えがある。
俺の身体はガタガタと震え始めた。
抑えようにも震えが止まらない。
そんな俺をあざ笑うかのように、ボスがゆっくりと振り向いた。
「久し振りだなシリュウ。はははははっ」
今、はっきりと俺の中で全てが結び付いた。
俺の前にある顔が、頭の中に思い描く顔と重なる。
「オッ・・・・オヤジ・・・・」
最悪のシナリオだ。
俺の言葉に、繋がったリマの手がビクンと動いた。
リマの動揺が、手を通して俺に伝わってきた。
俺は瞬きするのも忘れ、目の前の男をじっと睨みつけた。