「じゃあな」
「おう!!」
「ばいば~い」
みんなはそれぞれ帰り道が違うので、ハンバーガーショップの前で解散ということになった。
シリュウとまた二人きり。
夕日を背に歩道を歩く。
長く伸びた二人の影。
くっついたり離れたりなんだか忙しい。
「楽しかったぁ~!!」
私の口から自然に漏れた言葉だった。
ウソ偽りない本当の気持ち。
「うん!」
シリュウも私と同感だと言うように、まぶしい笑顔を見せる。
その横顔は夕日で赤く染まってる。
シリュウの顔が一段と愛おしく見える。
シリュウ・・・!
私は思わずシリュウの空いている左手に、自分の指をそっと絡めた。
次の瞬間、シリュウがそれを受け止めぎゅ~っと握り返してくれる。
シリュウの手の温かさが今の私の心にすーっと染み渡ってくる。
笑顔と笑顔、この二人の空間には揺るぎない絆があった。
でも、次の瞬間───
その空間を打ち破るかのように、私の前に悲しみがどっと滑り込んできた。