父親の記憶を取り戻してからの私は、恐怖という感情に悩まされていた。
今まではシリュウによって消し去られていた過去。
それが榊の手により、恐怖の感情を呼び戻され、シリュウによって再び私の中に戻された。
これらは、私にとってかなりの痛手となった。
しかしそれは自ら望んだこと。
後悔はしていない。
*********
シリュウの胸に鼻先をチョンとつける。
するとシリュウが両手で私の顔を引き上げた。
「朝が来てリマが傍にいてくれると、俺安心する」
そう言ってシリュウが私にキスをした。
「私も、シリュウがそばにいてくれるとうれしい」
微笑を返す私に、シリュウがまたキスをくれた。
幸せな時間が、ゆっくり、ゆっくり流れていく・・・・。