「親子」
━ シリュウの部屋 リマ ━
「シリュウ・・・」
目覚めると隣にはシリュウがいる。
目を閉じて寝息をたてている。
そっと髪に触れてみる。
それだけで、自然に私の顔には笑みがこぼれる。
そんな束の間の幸せに、浸っていると・・・。
「・・・んんっ」
起こしてしまったのか、シリュウが寝返りをうつ。
次の瞬間、ゆっくりとまぶたが開いていく。
「・・・リマ」
シリュウはそう呟くと、すっと私の方へ手を伸びばし髪の毛をくしゃっと掴んだ。
「ねえ、今日はどうする?」
「・・・んっ。今日は一日中リマとベッドの中でこうしていたい~!!」
「もう、シリュウくすぐったいよ~」
私とシリュウはベッドの中でじゃれ合うように抱き合っていた。
本来なら、とっくに学校で授業を受けている時間だ。
でも今日は急きょ臨時休校となり、私たちはシリュウの部屋にいた。
昨日学校に行ったものの、すぐに全生徒が体育館に集められた。
そして校長先生の口から、榊先生が失踪したと語られた。
すでに警察も介入し、失踪事件として捜査が始まったらしい。
私とシリュウは顔を見合わせ、緊迫した現状を悲しい思い出受け止めた。