リマのいうことはまさに正論。


否定などできない。

それが真実なのだから・・・・。



「そうだよ、リマ。俺はリマの過去の一部の記憶を消したんだ。もちろん組織に追われてリマの情報を消そうとした為なんだけど・・・。でもその時俺は、リマの記憶に触れるうち、ある事に気づいたんだ。それがリマの治癒能力の発見だった」


「そうなの・・・。シリュウお願い!あなたは記憶を消すことができるくらいだから、それを元の戻すことだってできるんでしょ?だったら私の記憶を元に戻してほしいの。消し去った一部をシリュウの能力で再生させてほしい」


「それは・・・・」


俺の両腕にすがりつき、懇願するリマの手を俺は振りほどき言った。


リマが言い出したら聞かない性格だってことくらい、俺はよく知っている。


でも今ここで、リマの要求をすぐに叶えてやることなんて俺にはできない。


だってそれは・・・・。


俺だってちゃんと考えがあってやったこと。


だから俺は・・・・。


「シリュウ、お願い。もし私の記憶が戻ったとしても、私の今の記憶が無くなるわけじゃないんでしょ。だったらお願い。私の記憶は私のものなのよ。ねえ、シリュウ・・・」


背を向ける俺の背中に、寄りかかり泣き始めるリマ。


俺はその振動を感じながら、目を伏せ考えていた。