暫く沈黙が続いた。


シリュウは腕を押さえ、ソファーに座って天井を仰いでいる。


何か言わなくちゃ。


沈黙が私を急かす。


「今日はありがとう・・・」


とりあえず、今日助けてもらったお礼を言った。


すると、その言葉に反応したシリュウが私を見た。


彼の瞳がかすかに揺れる。


優しい眼差し、いつもと変わらないシリュウがいた。


けど、その表情はどこか強張っているようにも見える。


「リマ・・・おいで・・・」


シリュウの言葉に従い、ソファーに身を寄せる。


シリュウの手がすっと伸びてきて、私は彼の胸にそっと抱き寄せられた。


温かいシリュウの胸。


私だけの居心地のいい場所。


私はそこに顔をうずめ、シリュウの心臓の音を聴いた。


かなり速い?


シリュウ・・・・??


私はうずめていた顔を素早く上げると、シリュウの顔を見た。


「リマ、落ち着いて聞いてほしい」


私の髪を撫でながら、シリュウが思いつめた顔で、ゆっくりと口を開く。


「私も、シリュウに聞きたいことがあるの」


私も彼の瞳を見つめる。


きっと二人の考えていることは同じだ。


言わなくても、目を見れば分かる。


「うん・・・・」


シリュウはそう言うと、微かに笑い、深く息を吐いた。