「ほら、起きろ!!」


「もう、勝手に部屋に入って来ないでよ!!」

シリュウは何のためらいもなく、私の部屋へと侵入して来ていた。


そんなシリュウ目掛け、私は枕を投げつけた。


枕はシリュウに当たるどころか、大きく外れドアにボスッとぶつかり落っこちた。


「ノーコン!」


シリュウにからかわれ、「うるさいっ!」と文句を言う。


「ほら、遅刻だぞ」


シリュウはバッと布団を剥ぎ取ると、私のおでこにキスをした。


「もうっ!」と、おでこに手を置き、不機嫌そうな顔をしたものの、まんざら嫌ではない私。


すっかり目も覚めると、ガバッとベッドから起き上がり、支度をするからとシリュウを部屋から追い出す。


いつもと変わらずドタバタな朝が始まる。


まあ、私が早起きすればいいって話なんだけど。


それがそうもいかなくって・・・・・・。


私は、モデルの仕事で学校を休みがちなシリュウに、夜遅くまで勉強を教えていた。


私の取り柄といったら、勉強ぐらい。


自慢じゃないけど、常にトップの成績を誇る私。


シリュウに勝てるのは勉強だけ・・・・かも。