男たちは、この公園にはふさわしくない服装だったので、かえってよく目立った。


何人もの男たちが、時折叫び声をあげながら、一人の女子高生を必死になって探しまわる姿は、公園に遊びに来ている人たちには、異様な光景に映っていることだろう。


子供連れのお母さんたちは、心配そうに子供たちの手を離さない。


他の人たちに迷惑がかからなきゃいいけど。


とにかくここもいつかは男たちによって、見つけられてしまうかもしれない。


もっと安全な場所へ逃げなくちゃ。


私は雑木林の中を、横へ横へと慎重に移動していた。


すると突然、大きな力に吸い寄せられるように、私の身体はふわりと浮き上がり、古い建物の中へ引きずりこまれた。


一瞬の出来事で、なにが起こったのか私自身さっぱりわからない。


しかし、何者かが私を背後から捕えたことだけははっきりとわかった。


私もここまでか・・・・。


落胆した気持ちでいっぱいになると同時に、新たな恐怖が私を襲い始める。


私は両手首を掴まれ、口には声を出せないよう、何者かの手で覆われていた。


その手からは、皮匂いがした。


ゆっくりと目を開けると、黒い手袋が見えた。


  ゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

背後から息遣いを感じるものの、不思議なことに、先ほどの恐怖はどんどん消え去っていく。


なぜなら、私の口を覆った手は、私が呼吸し易いよう決してきつくは押さえられてはいなかった。


捕えられた時の両手首にも、決して痛みを感じるほどの辛さは感じられない。


私は捕らわれていると筈なのに・・・・・なぜ?


多少の自由から、私は視線を上へと移した。


私が押しこめられた古い建物の隙間から、外の様子がよく見える。


男たちはまだ、私を探しているようだ。


その視線を、今度は私を捕えている人物へと移して見る。


外の光が隙間から差し込み、私を取り押さえている腕を照らす。


明らかに外の男たちとは違う皮のジャケット。


私の背後にいるこの人物は一体何者なのだろう??