「どうしたんだ、今日は」



「うん、私の方にも不動産屋から電話があっ



たのよ。それで気になって来たって訳。優も



お兄ちゃんに会いたいって言ってたし、あな



たの顔も見たかったしね」



「ふーん。そっかー。優、俺に会いたかった



んだー。俺も優に会いたかったぞーーー」



そう言って、また優君を高く抱き上げた。そ



れに答える様に喜ぶ優君。キャッキャとかん



高い笑い声が響く。



「ごめんなさいね突然に・・・」



「いいえ、私もお母さんに会えてうれしいで



す」



ぎこちなく答える私。でも、本当は結構緊張



していた。だって潤君のお母さんだもの。



「ふふふっ、お母さんって呼ばれるのなんだ



か恥ずかしいわね。そうだ、杏子さんって呼



んでもらおうかしら。いい?」



「はい、わかりました」



私たちは軽く自己紹介をすませると、家の中



へ入って行った。初めて入る彼の家。



お母さんの杏子さんもいるからか、少し緊張



している。