ドアをノックすると、彼が顔を出した。


「お待たせしました。どうぞ」


彼はテーブルを見て嬉しそうに言った。


「わぁー、すげぇ!!」


「へへへっ。直人君みたいに上手じゃないけど、がんばっち


ゃった。さあ、座って、座って」


椅子に座ると、まずは乾杯。


「直人君、十八歳のお誕生日おめでとう!」


「ありがとう」


彼は少し照れていた。でも、顔には満面の笑みがあふれていた


「どう?おいしい?」




「うん。うまいよ。俺、翔子さんの味、好きだよ」


そう言って彼はどんどん食べてくれた。彼の喜ぶ顔が見れて、


私もうれしかった。楽しい時間だった。直人君は学校の話を


いろいろ聞かせてくれた。


料理を食べ終わると、いよいよケーキの出番だ。私は歳の数


のローソクをたて、火を灯した。そして、部屋のあかりを薄


暗くした。


「直人君、お誕生日おめでとう!」


彼は十八本のローソクを一気に吹き消した。


「ありがとう、翔子さん」


部屋の明かりが薄暗かったので、彼の表情がはっきりと見えな


かったが、その声は喜びに弾んでいた。


そして私は、用意しておいたプレゼントを彼に渡した。


「はい、誕生日プレゼント」


彼は嬉しそうに受け取った。


「開けていい?」


私が頷くと、彼は包みを開けはじめた。


「あっ、これ・・・」


驚いた顔をして私の方を見た。そして中身を取り出した


「俺が気に入ってたブーツ・・・」


「どう、おどろいた?」


「うん。ありがとう。大切に履くよ」


プレゼントも渡したので、私はケーキをお皿にとり、彼に


渡した。彼は私の作ったケーキも「うまい」と言って食べ


てくれた。




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