私は部屋に戻り頭の中を整理していた。なん


でこんなことになってしまったのだろう。ま


ず、ジュニアのこと。ジュニアが私のことを


好きだと言った。それはきっと本心からだろ


う。以前にも同じようなことを言われたこと


があったが、とっさにはぐらかし、そのこと


から逃げていた。私はジュニアの気持ちに、


ちゃんと向き合わないといけないと思い、彼


に対して申し訳ないことをしたと反省した。


今度は逃げたりせず、ちゃんと自分の気持ち


を伝えようと心に誓った。


次は直人君。彼にもきちんと本当のことを話


し、自分の気持ちを伝えようと決め、直人君


の部屋に向かった。


「ねえ、直人君。ちょっといい?」


ドアが少し開いて直人君が顔を出した。


彼の表情はどこか暗い。私と直人君はリビン


グのソファーに座り、私は静かに話し始めた


「ごめんね、今日は。あのね、ジュニアのこと


なんだけど・・・。実は告白されたの」


その言葉に、直人君はパッと私の方を見た。


「でもね、私が本気にしなかったことにジュ


ニアがカチンときたみたい。それで、なぜか


あんな風になちゃって。彼も相当酔ってたみ


たいだったから・・・」


そう言い終わると、彼は少し激しい口調で話


し始めた。


「あいつ、前から翔子さんのこと好きだった


んだ。だから俺、いつか何か起きるんじゃな


いかって心配だったんだ」


「えっ、そうなの?」


「だから出張の時も・・・」


直人君はどうにか私とジュニアを引き離そうと


あれこれ作戦をたてていたことを話してくれた。


直人君が出張前から急に態度が変化したのは、こ


のせいだったのだ。そして、携帯電話に9時に電


話するというのも、ジュニアと二人きりにさせな


いためだったのだ。空港まで迎えに来たのも、彼


を監視するためだったらしい。




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