次の日の昼休みの時間、食堂に行くと矢野課
長が待っていた。もちろん、彼女が待ってい
たのは、昨日の直人君の話を聞くためである
「ねえ、先輩。昨夜直人君の様子、どうでし
た?」
「しっかりばれてましたけど。私が出したメ
ールじゃないってこと」
「えーっ、そうなんですか?私のミスですか
・・・」
私は矢野課長に、昨夜直人君が言ったことを
伝えた。
「彼、高校生のくせになかなかやりますね」
彼女は私の話を聞き終えた後も、昼食を食べ
る手を止め、しばらく考えこんでいた。
「でも、これではっきりしたじゃないですか
直人君の好きな人!」
「はぁ?私にはさっぱりわかりませんけど」
「先輩って恋愛下手なのでは?」
矢野課長はそう言って、笑いなが昼食を再び
食べ始めた。なによ、それ。年下のあなたに
そんな風に言われたくありませんけど。しか
し、そうかと言ってそれを否定できるほど私
は確かに恋愛に対して、上手ともいえない。
まあ、そんなに恋愛経験が豊富ではないので
仕方がないのだが。これは、直人君が大いに
関係していることで、直人君以外の人を好き