昨日はあの後どうなったのだろう。しかし、
こちらから聞くのもおかしいし・・・。今朝
会社に行く時も、彼はまだ寝ていたのか、部
屋から出てこなかった。気になりつつも、私
は会社に向かった。
「おはようございます」
「おはようございます、矢野課長」
「今日は二日酔いです。頭、ガンガンしてま
すよ」
彼女はまだ青い顔をして頭を抱えていた。
「昨日そんなに飲むからですよ。大丈夫です
か?」
「そういえば、昨日あれからどうなりました
?お宅の直人君」
「何の話でしょう」
「先輩、とぼけても無駄ですよ。私ちゃんと
全部覚えていますから。直人君ですよ、直人
君。」
何度も言われなくてもわかってますよ。その
話はこっちが聞きたいくらいですよ。まった
く、人の気も知らないで・・・。
「おはようございます」
後ろからジュニアがやって来た。
「昨日はごちそうさまでした。あの後矢野課長
のお世話で大変だったでしょ」
「いえ、僕は・・・。それより矢野課長が心配
で・・・」
確かに、彼女はとてもつらそうだ。
「私は大丈夫。昨日はありがとうございました
さあ、今日もしっかり働くわよ。あたたっ」
そう言ってパソコンの前に座った。私は会話が
途切れたことに感謝したが、これで矢野課長の
追及の手が止まったとは思えなかった。はぁー
ため息がもれる。まあ、一時休戦ですかね。