店を出ると空にはきれいな月が昇っていた。
月の光に照らされて、夜だというのにとても
明るい。
「お待たせ」
自転車にまたがり、直人君が店の裏から出て
きた。
「お疲れ様。おいしかったよ。直人君のバイ
トしてる姿も見れたし、驚いた顔も見れたし
今日は楽しかった」
「本当、急に来るからびっくりしたよ」
「あたりまえよ、そのつもりで来たんだもん
直人君、制服姿よく似合ってたよ」
彼は照れくさそうに笑った。
「さあ、帰ろうぜ。もう、くたくただよ」
帰り道、月の光に照らされた、二人の影が
長く寄り添うように伸びていた。