「明日も早いことだし今日はもう部屋に帰っ


て休みましょう」


私はそう言って席を立った。ジュニアは驚い


た顔をして私を見た。


「まだこんな時間じゃないですか」


「ごめんなさい。慣れてないせいか今日はも


う疲れちゃって。本当、ごめんなさいね」


少々強引過ぎたかもしれないが、私は急い


で部屋に戻った。これ以上ジュニアの話を聞


いていたら、なんだかまずい気がした。こ


れは私の予感にすぎないが、あの雰囲気の向


こうには、とても想像しがたい何かが待って


いるような気がしたのだ。私は矢野課長ほど


勘はするどくないが、そんな予感がしていた


ジュニアのことは嫌いではないが、それ以上


に直人君のことが好きなのだ。


心の中で何度も、何度も謝りながら、私は部


屋に戻った。そして、少し酔いをさまそうと


ベッドに横わった。まだ九時には早かったが


私は携帯電話をとりだすと、直人君に電話を


かけはじめた。



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