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新しい学校でがんばっています


みんないい奴ばっかで良かった!


翔子さんも今昼休み?

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それは良かったね


私はこれからパスタを食べるとこ


とってもおいしいわよ


じゃあ、勉強がんばって

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メールを終えると再び食事を始めた。


「最近よくメールしてますよねー」


「そ、そう?そうでもないわよ」


「彼氏ですか?」


「ううん違うよ。昔からの知り合いっていうか、まあ弟みたいなもんよ」


「やっぱ男ですか!!」


し、しまった!!


やはり彼女は鋭い。


私が弟って言わなければ性別なんて分かりはしなかったのに・・・。


もっと慎重に言葉を選ぶべきだった。


特に矢野課長に対しては、慎重さは格別だ。



「いやー遅くなってすみません。」


場の空気を吹き飛ばすように、北村ジュニアが私たちのテーブルにやって来た。


「ごめんなさい。先にいただいちゃってるわよ」


北村ジュニアがこちらに来るとは思わなかったので、少し驚いた。


しかし、彼がやって来たことで、話が途切れたのは私には好都合だったけど。


「やっぱり向こうでも大変だったでしょ?」


「えっ、本社でのことですか?」


「そう、本社。だってみんなジュニア狙いだろうからね」


「えっ、ジュニア?それって僕のことですか?」


「そうよ、他にいないでしょう!先輩って呼ぶ代わりに、私はあなたのことをジュニアって呼ばせていただくわね」


「ふふっ、いい考えね、朝倉先輩!!」


矢野課長がまた絡んできた。


なによ、本人の前で。


しかし彼女はそのことよりも、ジュニアの本社での話に興味を持ったようだ。


「聞かせてよ、本社の話」


身を乗り出すように話に食いついてきた。


「はい。まあ大学卒業してからなんで二年ほどいました」


「その間いろいろあったの?」


「ええ、いろんな部署で勉強させていただきました」


「違ーーう!そうじゃなくて恋愛話!!」


二人が同時に同じセリフを言ったので、私たちは顔を見合わせて笑った。


「そ、そんなの、なにもないです」


ジュニアは慌てるように否定した。


「だってもてるでしょー。今みたいに」


「でもそういう風に興味をもたれても、僕的には全然うれしくないですよ」


彼はそう言って、言葉をかき消すようにご飯をほおばった。


なるほど、ジュニアたるもの人を見る目はあるようだ。


彼の肩書の魅力に集まってくる女たちの心理をちゃんと見抜いている。


なかなか若いのしっかりしているじゃない。


流石、我が社を将来背負っていくだけの器は持ち合わせている人物のようだ。


どうやら、彼はただのお坊ちゃまではなさそうだ。


「ねえ朝倉先輩、今のでポイント上がった?」


矢野課長がすかさず聞いてきた。


まったくー、油断も隙もあったもんじゃないんだから。


私の頭の中をズバリ言い当てるあたり、やはり只者ではなさそうだ。


「そんなことないです。課長こそどうなんです?」


やんわりと否定する私。


でも、本心はかなり動揺してるけど。


そんな私に矢野課長はにっこりほほ笑むと、それには答えることなく、黙ってコーヒーを買いに席を立った。


「矢野課長とは仲がいいんですね」


彼女がいなくなった後、ジュニアがこっそり聞いてきた。


「そうなの。でも、私のほうが先に入社してたんだけどね、あっさりと彼女に先越されちゃって。矢野課長って凄く優秀だからね。きっとジュニアもそう思うわよ」


券売機に立つ矢野課長を見ながら、私はそう語った。