今日は早く学校から帰宅することができた。


部屋に戻りかばんを置くと、紅茶を飲もうと台所に立ち、お湯を沸かしていた。


最近だんだん寒さが厳しくなってきた。


喉が少し痛い。


早く紅茶で喉を潤したかった。


お湯が沸くのを待っていると、携帯がなった。


リョウクンからのメールだった。


 

ミサトチャン 十七歳の俺です!


無事学力テスト終わったー


今日学校どうだった?


 

今日は本当に大変だったわ


みんなショックで泣いてる子も


いたわよ


だから今度のバレンタインデー


覚悟しといたほうがいいわよ


今日みたいにうまくいけばいいけど


 


そっかー でも今年はラッキーだったよ


去年はマジでやばかったからさ


本当、大変だったんだぜ


 


テストご苦労様


リョウクンもてもてだもの


もてる男はつらいわね




彼は本当は彼女たちの気持ちを考えて、実力テストに行ったのかもしれない。


そうでなければ他の方法だってあるわけだし・・・。


きっとプレゼントを断るのも、彼にとっては辛いことだったのかもしれない。


彼の優しい性格なら、そういうことも納得できる。


彼の優しさが、たまらなく愛しく思えた。





お湯が沸き、カップに注ぐ。


紅茶のいい香りが鼻をくすぐる。


カップのお湯が、みるみるうちに真紅の色へと変化していく。


テーブルにつき、紅茶を飲むと体が心から温まる。


喉が潤い、乾燥から解き放たれた感じだ。


さっき届いたリョウクンからのメールで、すっかり心を温められたばかり。


そんなリョウクンの今年の誕生日は、慌ただしいながらも過ぎて行った。