誕生日の二日前になった。


私の頭の中は相変わらずごちゃごちゃしていた。


今日は日曜日だったので、私は朝から街へ買い物に出掛けていた。


店という店は全てまわる覚悟はできている。


私にとって今日という日しか、出掛ける時間は残されていない。


明日は職員会議で、当然帰りが遅くなる。


そんな状況の中、「今日絶対に見つけるぞー!!」と、私は気合い十分で、店の中を見ていた。




一体どれだけの店をまわっただろう。


どれを見ても、私の心に「これだ!」と、心に響くものは一つもなかった。


彼がエリート少年ということもあり、なぜかプレッシャーを感じていた。


そんな思いが、すごく迷わせる理由の一つかもしれない。


それに女子生徒たちに負けられないというプレッシャーもある。


たかが誕生日プレゼント、されど誕生日プレゼント。


とにかく、とても簡単にはいきそうもなく、事態はとても難航していた。


そんな中、ふと時計を見るとお昼前。


朝から歩き回っていたせいで、お腹がすいていた。


どこかで食事をしようと思い、以前行った事のあるイタリアンの店に向かって歩き出した。


信号待ちしていると、突然携帯電話が鳴った。


なんと、田村くんからのメールだった。



  ミサトチャン おはよう


  今、何食ってんの?


  親父とお袋が昨日からいないんだ

  
  突然旅行行くとか言ってさ


  まったく息子ほったらかして


  どういうことだよ

  
  あーあ 昼もコンビに弁当


  夜も明日の朝も 寂しいなー



嘘!田村君昨日から一人なんだ。


それは大変だわ。


私は急いで返信した。


  

  そう、それは大変ね

  
  でも、お弁当ばっかりじゃだめよ


  自分でなにかできないの?


  明日は学校だよ 大丈夫?


  お昼はお弁当持って行くから


  屋上で待ってて

  


  うれしいよ ミサトチャン


  俺 料理まったくダメ

 
  ミサトチャンの手料理食いてぇー  

  
  ねえ、今どこ?今から家に来てよ