「じゃあ、俺たちそろそろ行くよ」
「おお、そうか。じゃあな」
島原君は、最初に店に来た時とは大違いな態度である。
「先生、ありがとうございました」
金子さん、本当にうれしそう。
店を出て歩きながら横を見ると、田村くんの顔もうれしそうだった。
「よかったわね、あの二人。案外、上手くいくんじゃない?」
「ああ、そうだな」
「でもよく知っていたわね、格闘技のこと・・・」
「まさか。たまたまビンゴだっただけさ」
ええー、そうだったの?
驚いたことに、田村くんが偶然言った言葉が、二人を結び付けるきっかけになったというのだ。
ただの偶然とはいえ、さすがはエリート田村亮介。
彼は本当に神かもしれない!