店を出ると、外はもう薄暗くなりはじめていた。
商店街は多くの買い物客で混雑している。
「あの二人、うまくいってよかったわね」
「そうだな。一件落着ってやつ」
「今度の花火大会、盛り上がるんだろうな・・・」
「あっ、ミサトチャンも花火行きたい?」
「そりゃー行きたいわよ。でも、すごくたくさんの人が集まるらしいし、私たちは絶対無理だよ」
「それなら、人が来ないところへ行けばいいじゃん」
「えー、そんな所ないでしょ?」
「じゃあ、決まり。行こうぜ花火大会。詳しいことはまた電話するよ。じゃーな」
そう言うと、彼は自宅に向かって走り出した。
私は一人とぼとぼと帰りながら、いくらエリートな彼でも、そんなこと無理だろうと思っていた。
ひょっとして、田村くんならできるかも?
まさかね?
やはりいくらエリートでもできないこともある筈、そう思い直していた。