「そう言えば、今回のバスガイド、みんな若かったですよね。僕のクラスの男子生徒たちなんて、異様に盛り上がってましたよ」
「うちのクラスもですよ」
彼女とのメールが一段落したのか、小山先生が突然話を振って来た。
驚く私に、「なんでも今日は、ガイドさんたちと観光に行く約束までしていた生徒もいるようですよ。最近の子は、本当にそういうことが簡単に出来るみたいで、すごいですよ」と、凄い話を聞かせてくれた。
なんなの、みんなして。
私が今までさんざん、エリート集団だ!!って褒めたたえてきたというのに・・・。
そんな私の気持ちを知らず、小山先生は続けた。
「それで、男子生徒たちの話では、中野先生のところのガイドさん、田村君に興味もったとか?今日は、田村君誘って観光案内するんだそうですよ。まったくうちの生徒に・・・。ねえ、中野先生」
な、なんですって!!!!
私の怒りは頂点に達していた。
薄々は思っていたが、小山先生から確信的な話を聞かされ、事実として認めるしかない。
こうなると、余計に腹が立ってくる。
しかし、小山先生の手前、感情をストレートに出すわけにもいかず、一人心のなかで葛藤していた。