みんなを見送っていると、なんとフロントに安西さんたちガイドさんの姿が現れた。
確かに、昨日は彼女たちも同じホテルに宿泊していた。
でも、どうして?私はひどく驚いていた。
安西さんたちガイドさんは、フロントにいる田村君のグループを見つけると、うれしそうに近づき、なにやら話をしている。
そして、なんとそのまま、彼らと安西さんたちは一緒にホテルから出て行ってしまった。
私の目の前で、なにが起こったのか一瞬分からないほど、頭の中が真っ白になった。
安西さんは、田村君を狙っている。
それは昨日のことで証明済みだ。
安西さんは、すでに田村くんに近づこうと、企んでいたのだから・・・。
すると、そんな彼らの後を、何人かの女子生徒たちが慌てて追いかける姿が。
きっと、彼女たちも彼らと一緒に京都の街をまわろうと、計画を立てていたのだろう。
そこへとんだ邪魔が入ったため、焦っているに違いない。
彼女たちも私と同じ気持ちのようだ。
しかし、私は、そんな彼女たちが正直うらやましかった。
私だって、田村くんを追いかけて行き、安西さんたちから引き離したかった。
でも、そんなことできる筈もなく・・・・。
ただ、ホテルの中でずっとモヤモヤしたまま、彼らが戻ってくるのを待つしかない。
私の目の届かない所で、なにか起こったらと思うと、いてもたってもいられない気分のまま、他の生徒たちを見送る。
心はすっかり落ち込むばかり。