とっても長いので注意(4割嘘:だって原典短いんだもん)
ある日、戦いの日々で疲れたトールは道端で命と同じくらい大切な武器を投げて
寝ていました。それはそれは、足を蛇に噛まれようとも起きないくらいに。ぐっすりと。
しかし、ぐっすり寝ている中、何者かが彼の大事な武器をこっそり盗みました。
それから長い時間が経ち、彼が目覚めると、武器をしまっていたホルダーだけが投げ捨てられていました。
「あれ?ここにしまっていた武器は・・・・?どこへ行った?まさか・・。」
探し回るもののどこにもなく、雷神の顔は青ざめていました。
「ないっ!ないっ!どこへ行った!焦るな・・・俺・・・焦るな!」
「どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたもない!おい、お前、俺の━━━待て、この声は聞いたことがある。まさかっ!」
「ハロー♪俺だよww一体何をなくしたんだ?当ててやろうかぁ?この慌てっぷりからすると・・・・
兄さんの大事なミョルニル(ハンマー)だなwwダッサいなぁwww」
「(ギクッ)べ・・・別に・・違うし」
空を見上げて口笛を吹き、彼の気をそらそうとしたがあっさり見破られてしまい
「あっはっはww図星だなwww大当たり~wwここで慌てても意味ないと思うし、ヘイムダルのところ行く?あいつならこんなダサいことをペラペラと言わないしさ。なぁ行こうぜ?」
「むぅ・・・やむを得ない・・・。」
しぶしぶ了承し、二人はヘイムダルの所へ行った。
「よぉ!ヘイムダル。ちょっと頼みたいことがあるんだけど。」
「って。一体なんのようです?ふたりして・・・。またヨトゥンヘイムへ行こうとするならば本気で止めますよ。あと、私は用事がありますので手短に。」
「いやぁ・・・その・・・さぁ兄さんが言うんだよ!」
「え?!嫌だお前が言え!提案したのはお前だからな!」
言い合ってるうちにヘイムダルが半ば呆れてしまっていた。
「はぁ・・・・私は予知能力がありますので当てましょう。盗まれたものがあるので・・・千里眼を使って調べろと。」
「「はい」」
「ふぅ・・・・。居場所は見つけましたよ。たしかミョルニルですよね?」
「ああ。どこにあったんだ・・・・?」
「言いづらいのですが・・・・あの・・・・巨人族の王のスリュムにあります。これどうしましょう。」
「え・・・・・本当か・・・」
「はい。あなたは巨人をたくさん殺していますから、たくさん恨みを売っていますし、丸腰のままで行けば、即刻殺されますね。」
「ではどうすればいいんだ!」
「羽衣を借りるため、フレイヤ様の所に一旦行かれては・・・?」
「そうしようね。兄さん。」
「ああ・・・・。」
二人はフレイヤの館を訪れた。
「失礼します。フレイヤ様はいらっしゃいますか?」
「ん?なぁに。」
「不躾ですが、鳥になれる羽衣を貸していただけませんでしょうか?」
「いいけど・・・一体どうしたの?」
「兄上の大事な武器が、巨人の国にありまして、そのために鳥の羽衣を貸していただけたら。」
「いいよ。どうぞ。」
「ありがとうございます。」
そう言うと彼は羽衣を纏い空高く舞った。
「で、トールはなんでミョルニル奪われたわけww?」
「寝ていたら、奪われていた。」
顔は真っ青でいつもの調子ではありませんでした。
「あっはっはっはっはwwwwwひっどいwwwww雷神も武器がなかったら役たたずねwwww」
「うっ・・・・・」
一方 ロキは
「あっついなぁ・・・どこにいるんだよ・・・ムスペルヘイムほど暑かないけど。
あ、でも実家は寒いし・・・。その間だな。」
空を飛び終えて、歩いているとスリュムのような人物を見かけ、慣れ慣れしく話しかけました。
「よぉ!スリュム。元気だったか?」
「ああ。もちろんだ。一体何の用だ?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだ。」
「?申してみろ。」
「トールのミョルニル持ってるか?」
「ああ。返すには条件があるぞ。」
「何だ?」
「フレイヤを嫁に・・・・。」
「えっ。ど・・・何考えてんの?!あいつは人妻だし、結婚もしてんだぜ。何考えてるんだ?!」
「人妻とか最高じゃないか!おまけにスタイルも抜群!」
「ああ・・・・わかった。フレイヤを嫁に頑張ってさせるから、ミョルニルを返してくれよな。」
「もちろんだ。」
ロキは羽衣を纏い、空高く舞い、フレイヤの館へ戻っていった。
「おかえり。」
「・・・ただ・・いま・・・・」
いつもより声のトーンが落ちており元気がなかったのでトールが聞いてみると
「兄さん・・・やばいことになった。フレイヤを嫁にしないと彼はミョルニルを返す気にはならないらしい・・・。」
「本当か?」
「なに、コソコソ話ししてるの?私に話しなさい!」
「フレイヤ様・・・今すぐ婚礼衣装を着てくれ。」
言った瞬間、地震が起き、彼女の首からブリーシンガルの首飾りが落ちた。
「トール!どういうことですの?!あの巨人族の嫁になれと?!ふざけるのもいい加減にしなさい!このクズが!私は絶対ヤですわ!」
フレイヤは怒り狂い、彼らを家から追い出してしまった。
「兄さん・・・全員に言おう・・・。」
「ふ・・・ふざけるな!俺の顔に泥を塗るつもりか?!」
「もうたっぷり塗ってんじゃん。さぁ言うぞ!」
「未来永劫笑われようが・・・・もうどうでも・・・いい・・・」
そういうと彼は話術で神族を呼び寄せ、女神も巫女も集まって、相談し始めました。
しかし、そこにはフレイヤの姿はありませんでした。
「ほむ・・・困ったのじゃ・・・。フレイヤ様はずっとあの調子じゃし・・・・」
「誰かが交渉しなくば・・・。」
いい案が浮かばないまま、ヘイムダルが口を開きました。
「トール。いい方法がある。君は・・・・その・・・・」
「何だ。なんでもする。」
「君にその・・・フレイヤが着る婚礼衣装を身につけて欲しいんだ。」
「はぁ?!」
その場にいた者は全て硬直し、空いた口がふさがりませんでした。
しかしその硬直をから一番早く立ち直ったのはロキでした。
「ちょ・・・ちょっと待て、兄さんに女装させ・・・ろ・・と。」
「そう言っているのですが?これしかいい案がないし、いろいろショートカットできて楽ですし、もう用意はしていますし、その案が否決されたらフレイヤ様に直訴しなくばなりませんよ。私は直訴するのは嫌ですよ・・・唯一のリスクと言えば、バレたら即終了ぐらいですか。」
「いや・・・その・・・わかったよ。兄さん?ねぇ・・・」
「俺は断固反対だ!」
「あなたは、さっき何でもする・・と。おっしゃいましたが・・・。」
「クッ・・・・・」
渋々了承し、花嫁姿に変わりました。
「サイズも完璧ですね。」
「ヴェールも、首飾りも、宝石も、あと鍵束も、バリバリOKだなwwwじゃぁ俺は着替えるわ。」
「いってらっしゃいませ。何かが足りませんね・・・あ。」
豪快な笑い声が聞こえるので、トールはその方向に顔を向けるとそこにご機嫌なフレイヤが立っていました。
「アッハッハッハwwwwwwひっどいwwwwww本当に女装するのねwwwwwプライドのプの字もないわねwwwwwこれwww特別に貸してあげるわwwwwww」
彼女はトールの右手にブリーシンガルの首飾りを握らせると、どこかへ消え去りました。
「これで完璧ですね。あとは・・・」
「俺参上!ってわけでどうだ?」
そこには女性に立っていました。よく見ると、彼女はロキでした。
「お・・・お前は・・・・ロキ・・か?まるで女性のようだぞ。」
「メイドに扮したんだぜ?似合ってるだろ?さぁて、兄さん服装も完璧になったんだ。さぁ最後の仕上げとするか!」
そう言うと彼はトールを連れ出し、家に連れ込んだ。
「よーし、これは俺の秘密兵器だ。」
「ちょ、ちょっと待て。これは・・・シギュンのものか?はたまたアングルボダのものか?」
「どっちでもないね。これは俺のだ。」
「女装癖でもあるのか?」
「ないね。さぁ、さっさとメイクするよ!」
淡い香水の匂いが立ち込めるなか、いろいろなものを塗りたくっられたトールの顔は疲れ果てた顔でした。
「なんだ。メイクなしでも女性らしくなるじゃん。よ~し完成!あとが楽しみwウフフッ」
ガチャ ドアを開ける音がした。すると、そこには、シギュンとシフが立っていました。
「よぉ!おふたりさん!どうこれwww俺の女装完璧だろwwwあと兄さんの格好最高wwww」
「まぁ。可愛い姿になりましたね。あなたさまはもちろんですが、トール様・・・一体どうしたのですか・・・?」
「トール。これほど情けない姿になって、あの時から嫌な予感はしていたが・・・見ていられん・・・・。息子に見せられん姿だな。」
「すまない・・・・。」
「俺たちは、もうそろそろ、ここを経つぜ。トール。フレイヤに化けるんだったら声は裏声で、歩き方はおしとやかだ。食欲も抑えろ、特に歩きの時は内股でな!」
トールはロキにとある場所に連れられ、8日間、女性の動きを習得するため訓練されました。
8日後、彼らを乗せた牛車は巨人の国就きました。
そこに待っていたのはスリュムでした。
酒が回っているのかやけに上機嫌でした。
「フレイヤか。それに侍女まで。たいそう美人だな。さぁ飲め飲め。」
「(あれ・・バレてな・・・い)ではよろこんでそうさせていただきます。」
食べようとした瞬間、フレイヤに扮したトールは目の前にあった食物を全て平らげてしまったのです。
「(ちょ・・・馬鹿何してんだ。これはバレる。)なっ!」
「フレイヤは大食漢すぎるぞ!これでは食費だけで国が傾いてしまう!」
ロキはとっさに嘘をつきました。
「それは巨人の国へ行くためのダイエットで何も食べていなかったんです。お気になさらずに。ホホホ」
「そ・・・そうか。」
酒がもっと回ったのか、スリュムはフレイヤのヴェールを開くと目を見て驚きました。
「な・・・なんだ!このキリッってした目は炎が燃え盛るように血走ってるじゃないか!」
ロキはまた嘘をつきました。
「(今度こそヤバイ)ここに来るのを楽しみにしすぎてずっと寝れなかったからですよ。お気になさらずに。(これ下手したら男性同士のチューじゃんヤバイぞ・・・)」
すると、スリュムの姉が入ってきてこう言いました。
「あんた、あたしに気に入られたかったら、この腕輪渡しな!」
トールは何も言わずに腕輪を渡しました。
「頑張ってるな・・・・昔ならすぐキレて脳天かち割ってんのに・・・。ちょっと顔を拝見させてもらうぞ・・・。」
ヴェールの下を覗くと、炎が目から噴出しそうなほど血走った形相がありました。
「(やばい・・・これは、我慢の頂点超えてるよ・・・・・)」
「よぉし。花嫁を清めるため、あの槌を持ってくるのだ!」
そう言うと出てきたのは盗まれたミョルニルでした。
トールの目の前にミョルニルが現れたとき、衣装から伸びた腕でがっちり掴みました。
「この俺の武器を盗んだな・・・。これはお前らが触れるもんじゃねぇんだよ」
低い声でしゃべり、ようやくスリュムはすべてを悟りました。
「おまえ・・・はトー..........」
言う前に脳天をかち割られ、衣装は血まみれに。
その場にいたロキ以外のものは全て打ち倒されてしまいました。
ロキがトールのいた場所に戻ると、地獄絵図が広がっていました。
「ハッハハハ・・・フハハハハ・・・すっきりした」
「うっわぁ・・・相当のストレス溜まってたんだな・・・」
よく見ると腕輪をねだったスリュムの姉も殴り殺されていました。
なんだかんだで、彼の災難は終わり、
道端で寝るときはちゃんとミョルニルを手から離すことはなかったそうです。
(女装した二人わかんねぇって方は前記事の写真の二人です。)
ある日、戦いの日々で疲れたトールは道端で命と同じくらい大切な武器を投げて
寝ていました。それはそれは、足を蛇に噛まれようとも起きないくらいに。ぐっすりと。
しかし、ぐっすり寝ている中、何者かが彼の大事な武器をこっそり盗みました。
それから長い時間が経ち、彼が目覚めると、武器をしまっていたホルダーだけが投げ捨てられていました。
「あれ?ここにしまっていた武器は・・・・?どこへ行った?まさか・・。」
探し回るもののどこにもなく、雷神の顔は青ざめていました。
「ないっ!ないっ!どこへ行った!焦るな・・・俺・・・焦るな!」
「どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたもない!おい、お前、俺の━━━待て、この声は聞いたことがある。まさかっ!」
「ハロー♪俺だよww一体何をなくしたんだ?当ててやろうかぁ?この慌てっぷりからすると・・・・
兄さんの大事なミョルニル(ハンマー)だなwwダッサいなぁwww」
「(ギクッ)べ・・・別に・・違うし」
空を見上げて口笛を吹き、彼の気をそらそうとしたがあっさり見破られてしまい
「あっはっはww図星だなwww大当たり~wwここで慌てても意味ないと思うし、ヘイムダルのところ行く?あいつならこんなダサいことをペラペラと言わないしさ。なぁ行こうぜ?」
「むぅ・・・やむを得ない・・・。」
しぶしぶ了承し、二人はヘイムダルの所へ行った。
「よぉ!ヘイムダル。ちょっと頼みたいことがあるんだけど。」
「って。一体なんのようです?ふたりして・・・。またヨトゥンヘイムへ行こうとするならば本気で止めますよ。あと、私は用事がありますので手短に。」
「いやぁ・・・その・・・さぁ兄さんが言うんだよ!」
「え?!嫌だお前が言え!提案したのはお前だからな!」
言い合ってるうちにヘイムダルが半ば呆れてしまっていた。
「はぁ・・・・私は予知能力がありますので当てましょう。盗まれたものがあるので・・・千里眼を使って調べろと。」
「「はい」」
「ふぅ・・・・。居場所は見つけましたよ。たしかミョルニルですよね?」
「ああ。どこにあったんだ・・・・?」
「言いづらいのですが・・・・あの・・・・巨人族の王のスリュムにあります。これどうしましょう。」
「え・・・・・本当か・・・」
「はい。あなたは巨人をたくさん殺していますから、たくさん恨みを売っていますし、丸腰のままで行けば、即刻殺されますね。」
「ではどうすればいいんだ!」
「羽衣を借りるため、フレイヤ様の所に一旦行かれては・・・?」
「そうしようね。兄さん。」
「ああ・・・・。」
二人はフレイヤの館を訪れた。
「失礼します。フレイヤ様はいらっしゃいますか?」
「ん?なぁに。」
「不躾ですが、鳥になれる羽衣を貸していただけませんでしょうか?」
「いいけど・・・一体どうしたの?」
「兄上の大事な武器が、巨人の国にありまして、そのために鳥の羽衣を貸していただけたら。」
「いいよ。どうぞ。」
「ありがとうございます。」
そう言うと彼は羽衣を纏い空高く舞った。
「で、トールはなんでミョルニル奪われたわけww?」
「寝ていたら、奪われていた。」
顔は真っ青でいつもの調子ではありませんでした。
「あっはっはっはっはwwwwwひっどいwwwww雷神も武器がなかったら役たたずねwwww」
「うっ・・・・・」
一方 ロキは
「あっついなぁ・・・どこにいるんだよ・・・ムスペルヘイムほど暑かないけど。
あ、でも実家は寒いし・・・。その間だな。」
空を飛び終えて、歩いているとスリュムのような人物を見かけ、慣れ慣れしく話しかけました。
「よぉ!スリュム。元気だったか?」
「ああ。もちろんだ。一体何の用だ?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだ。」
「?申してみろ。」
「トールのミョルニル持ってるか?」
「ああ。返すには条件があるぞ。」
「何だ?」
「フレイヤを嫁に・・・・。」
「えっ。ど・・・何考えてんの?!あいつは人妻だし、結婚もしてんだぜ。何考えてるんだ?!」
「人妻とか最高じゃないか!おまけにスタイルも抜群!」
「ああ・・・・わかった。フレイヤを嫁に頑張ってさせるから、ミョルニルを返してくれよな。」
「もちろんだ。」
ロキは羽衣を纏い、空高く舞い、フレイヤの館へ戻っていった。
「おかえり。」
「・・・ただ・・いま・・・・」
いつもより声のトーンが落ちており元気がなかったのでトールが聞いてみると
「兄さん・・・やばいことになった。フレイヤを嫁にしないと彼はミョルニルを返す気にはならないらしい・・・。」
「本当か?」
「なに、コソコソ話ししてるの?私に話しなさい!」
「フレイヤ様・・・今すぐ婚礼衣装を着てくれ。」
言った瞬間、地震が起き、彼女の首からブリーシンガルの首飾りが落ちた。
「トール!どういうことですの?!あの巨人族の嫁になれと?!ふざけるのもいい加減にしなさい!このクズが!私は絶対ヤですわ!」
フレイヤは怒り狂い、彼らを家から追い出してしまった。
「兄さん・・・全員に言おう・・・。」
「ふ・・・ふざけるな!俺の顔に泥を塗るつもりか?!」
「もうたっぷり塗ってんじゃん。さぁ言うぞ!」
「未来永劫笑われようが・・・・もうどうでも・・・いい・・・」
そういうと彼は話術で神族を呼び寄せ、女神も巫女も集まって、相談し始めました。
しかし、そこにはフレイヤの姿はありませんでした。
「ほむ・・・困ったのじゃ・・・。フレイヤ様はずっとあの調子じゃし・・・・」
「誰かが交渉しなくば・・・。」
いい案が浮かばないまま、ヘイムダルが口を開きました。
「トール。いい方法がある。君は・・・・その・・・・」
「何だ。なんでもする。」
「君にその・・・フレイヤが着る婚礼衣装を身につけて欲しいんだ。」
「はぁ?!」
その場にいた者は全て硬直し、空いた口がふさがりませんでした。
しかしその硬直をから一番早く立ち直ったのはロキでした。
「ちょ・・・ちょっと待て、兄さんに女装させ・・・ろ・・と。」
「そう言っているのですが?これしかいい案がないし、いろいろショートカットできて楽ですし、もう用意はしていますし、その案が否決されたらフレイヤ様に直訴しなくばなりませんよ。私は直訴するのは嫌ですよ・・・唯一のリスクと言えば、バレたら即終了ぐらいですか。」
「いや・・・その・・・わかったよ。兄さん?ねぇ・・・」
「俺は断固反対だ!」
「あなたは、さっき何でもする・・と。おっしゃいましたが・・・。」
「クッ・・・・・」
渋々了承し、花嫁姿に変わりました。
「サイズも完璧ですね。」
「ヴェールも、首飾りも、宝石も、あと鍵束も、バリバリOKだなwwwじゃぁ俺は着替えるわ。」
「いってらっしゃいませ。何かが足りませんね・・・あ。」
豪快な笑い声が聞こえるので、トールはその方向に顔を向けるとそこにご機嫌なフレイヤが立っていました。
「アッハッハッハwwwwwwひっどいwwwwww本当に女装するのねwwwwwプライドのプの字もないわねwwwwwこれwww特別に貸してあげるわwwwwww」
彼女はトールの右手にブリーシンガルの首飾りを握らせると、どこかへ消え去りました。
「これで完璧ですね。あとは・・・」
「俺参上!ってわけでどうだ?」
そこには女性に立っていました。よく見ると、彼女はロキでした。
「お・・・お前は・・・・ロキ・・か?まるで女性のようだぞ。」
「メイドに扮したんだぜ?似合ってるだろ?さぁて、兄さん服装も完璧になったんだ。さぁ最後の仕上げとするか!」
そう言うと彼はトールを連れ出し、家に連れ込んだ。
「よーし、これは俺の秘密兵器だ。」
「ちょ、ちょっと待て。これは・・・シギュンのものか?はたまたアングルボダのものか?」
「どっちでもないね。これは俺のだ。」
「女装癖でもあるのか?」
「ないね。さぁ、さっさとメイクするよ!」
淡い香水の匂いが立ち込めるなか、いろいろなものを塗りたくっられたトールの顔は疲れ果てた顔でした。
「なんだ。メイクなしでも女性らしくなるじゃん。よ~し完成!あとが楽しみwウフフッ」
ガチャ ドアを開ける音がした。すると、そこには、シギュンとシフが立っていました。
「よぉ!おふたりさん!どうこれwww俺の女装完璧だろwwwあと兄さんの格好最高wwww」
「まぁ。可愛い姿になりましたね。あなたさまはもちろんですが、トール様・・・一体どうしたのですか・・・?」
「トール。これほど情けない姿になって、あの時から嫌な予感はしていたが・・・見ていられん・・・・。息子に見せられん姿だな。」
「すまない・・・・。」
「俺たちは、もうそろそろ、ここを経つぜ。トール。フレイヤに化けるんだったら声は裏声で、歩き方はおしとやかだ。食欲も抑えろ、特に歩きの時は内股でな!」
トールはロキにとある場所に連れられ、8日間、女性の動きを習得するため訓練されました。
8日後、彼らを乗せた牛車は巨人の国就きました。
そこに待っていたのはスリュムでした。
酒が回っているのかやけに上機嫌でした。
「フレイヤか。それに侍女まで。たいそう美人だな。さぁ飲め飲め。」
「(あれ・・バレてな・・・い)ではよろこんでそうさせていただきます。」
食べようとした瞬間、フレイヤに扮したトールは目の前にあった食物を全て平らげてしまったのです。
「(ちょ・・・馬鹿何してんだ。これはバレる。)なっ!」
「フレイヤは大食漢すぎるぞ!これでは食費だけで国が傾いてしまう!」
ロキはとっさに嘘をつきました。
「それは巨人の国へ行くためのダイエットで何も食べていなかったんです。お気になさらずに。ホホホ」
「そ・・・そうか。」
酒がもっと回ったのか、スリュムはフレイヤのヴェールを開くと目を見て驚きました。
「な・・・なんだ!このキリッってした目は炎が燃え盛るように血走ってるじゃないか!」
ロキはまた嘘をつきました。
「(今度こそヤバイ)ここに来るのを楽しみにしすぎてずっと寝れなかったからですよ。お気になさらずに。(これ下手したら男性同士のチューじゃんヤバイぞ・・・)」
すると、スリュムの姉が入ってきてこう言いました。
「あんた、あたしに気に入られたかったら、この腕輪渡しな!」
トールは何も言わずに腕輪を渡しました。
「頑張ってるな・・・・昔ならすぐキレて脳天かち割ってんのに・・・。ちょっと顔を拝見させてもらうぞ・・・。」
ヴェールの下を覗くと、炎が目から噴出しそうなほど血走った形相がありました。
「(やばい・・・これは、我慢の頂点超えてるよ・・・・・)」
「よぉし。花嫁を清めるため、あの槌を持ってくるのだ!」
そう言うと出てきたのは盗まれたミョルニルでした。
トールの目の前にミョルニルが現れたとき、衣装から伸びた腕でがっちり掴みました。
「この俺の武器を盗んだな・・・。これはお前らが触れるもんじゃねぇんだよ」
低い声でしゃべり、ようやくスリュムはすべてを悟りました。
「おまえ・・・はトー..........」
言う前に脳天をかち割られ、衣装は血まみれに。
その場にいたロキ以外のものは全て打ち倒されてしまいました。
ロキがトールのいた場所に戻ると、地獄絵図が広がっていました。
「ハッハハハ・・・フハハハハ・・・すっきりした」
「うっわぁ・・・相当のストレス溜まってたんだな・・・」
よく見ると腕輪をねだったスリュムの姉も殴り殺されていました。
なんだかんだで、彼の災難は終わり、
道端で寝るときはちゃんとミョルニルを手から離すことはなかったそうです。
(女装した二人わかんねぇって方は前記事の写真の二人です。)




