経営理論として
「パレートの法則」と
いうものがあるのを
ご存知でしょうか。
「パレートの法則」は
ある一定の事象の
うちそのほとんどは
その原因となる事実のうち
少数の事実によって
決められているとする
統計モデルのことです。
また、この法則を
応用したものとして
「80:20の法則」があります。
「80:20」の法則は
物事の80%の結果は
その20%の原因によって
生まれるとする
法則です。
「パレートの法則」と
「80:20の法則」は
本来は異なるものですが
その呼びやすさからか
「パレートの法則」といった場合
「80:20の法則」を指している場合も
多くあります。
ここでは、同じように
80:20の法則のことを
「パレートの法則」と呼びます。
(私見では実務で同一に扱っても
全く問題ないと考えています)
パレートの法則は
社会現象や自然現象のほか
多くの経済現象の中でも
適用例が見られます。
例えば
ある国の金融資産の約80%は
その国の人口の20%で成り立っている
とか
ある業務の成果は
社員の業務のうち20%の要因から
なっているなどです。
数字は、必ずしもぴったり
80%、20%となるわけでは
ありませんが
72.6%:18.4%など
かなり近い数字に
なる傾向にあります。
この法則は
コンサルティングにおいて
様々な場面で役立ちます。
例えば
業務改善の分野では
成果を生み出していない80%を
切り捨て、もしくは改善し
成果を出す20%に振り分ける
ことで成果をあげることが
できます。
また、ある問題を解決
するためには
その原因となる問題点のうち
80%の結果を生み出している
20%の問題を解決することで
より効率的な経営改善を
行うことができます。
このように「パレートの法則は」
コンサルティングにおいては
かなり有用な法則なのですが
別のメリットもあります。
それは、話に説得力を
持たすことができる
ということです。
日本人に多いのですが
ある学者が唱えている
こういう法則があるというと
私たちは、多少疑うことは
ありますが、概ねその話を信じてしまう
傾向にあります。
正確には、30%の原因が
65%の結果を生み出していても
20%の原因で80%の成果が
生み出されているようにも
思えますし。
この法則が全く当てはまらない
事象も多くあります。
コンサルティング提案の際に
「パレートの法則にあるように
20%の問題点である
3つに力を集中すれば
業務の改善の効果を
飛躍的に高めることが可能です。」
とすれば
話の説得力を高める効果が
あります。
このように、
パレートの法則を用いることは、
経営者を説得する場合や
プロジェクトメンバーの力を
借りたい場合にも
活用できます。
最後に、補足ですが
この法則は、
改善をすべき問題点のうち
重要な20を示すものですが
残りの80が無駄と
いうわけではありません。
例えば
販売力が低迷している
原因分析を行う場合
営業力とコミュニケーション力が
主要な20%という結果
が出たとしても
残りの80%の対策を
全て無視して良いとは
限らないということです。
残りの80%の中に
「顧客からの信頼」という項目があり
そのことを達成することが
その企業にとって重要であると
考えられる場合には
無視すべき項目とはなりませんし
法令の違反する内容の場合や
品質管理などの問題については
たとえ、結果に直接与える影響が
少ないとしても
万が一の場合に
企業に与えるダメージが
膨大であるので
無視するわけには
いきません。
しかし、
この点に留意しても
「パレートの法則」は
多いに使える経営理論ですので
活用されることをおすすめします。
★本日のキーワード:パレートの法則を使いこなそう。
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