【漢字刺繍「櫻-さくら-」 くるみボタンブローチ】
人は春を待ち詫びて、その花の開きに恋をする。
ふわりと質量など無いかのように、宙に舞い、軽やかに滑り降りる。
この世のことを一時忘れるほどの彼方へ誘う、風景。
古代漢字×デザインでクロスステッチした、桜です。
書道を長くやっていたこともあって、文字×デザインは
いつか挑戦したいと思っていました。
書体字典には楷書・行書・草書のほかにもたくさんの字類が載っていて、
その形の多様さにはとても心惹かれます…
特に古代漢字(古文)は、象形的というか
そのものの形をよく表しているものが多くて、おもしろいです。
今回の「櫻(さくら)」は、古文を見たときに
何年も生きてきた巨木、その連なりが綿雲のような花のかたまりを作って
宙に浮いている。
時折春風が通り抜けると、暖かな吹雪が舞って視界が淡いピンクに染まる。
積もった花弁は川となり、水に流れて、やがて透明になる。
そんな情景が思い浮かんだので、そのまま刺繍しました。
とにかく花びらをたくさん、たくさん入れてみました。
さて、全部で何枚あるでしょうか?笑
ふわふわとした桜の軽やかさや美しさが表現できていれば嬉しいです。
約5センチ弱の大きめくるみボタンブローチ。
春先は少し寒いので、スカーフをまいた、その先にちょこんと付けていただいても
かわいいかもしれません。
この時期にしか見られない、だからこそ焦がれてしまう
幸せピンク色を、ぜひ身につけてみてください。
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