それまで一生懸命所有する不動産の所在や現況確認に奔走してきた私。

まずは、管理がしっかりしている「山林」関係から調べ始めた。

そこが大体目星がつき、次に田畑に取り掛かることにした。

 

名寄帳に「田畑」が続く。

母に名寄帳に載る登記上の住所を見せ、これが実際どこの田畑なのかを聞いた。

「そんなの分からない」「向こうと、西と東とに1つ・・・」そんな

会話が続いた。山林に関する質問で大体想像は出来たが、まぁ、まともな

返答は無理だった。しかし、「自分はしっかりしている」との意識が強い。

で、「そんな言い方じゃ、どこにあるか分からないよ。しっかり説明して!」

と言うと、急に「お母さんいくつだと思う??」と年寄りになる。

実際年寄りだが、そういう使い分けをする狡賢さは、まだ健在のようだ。

 

田畑について、調べることにした。

現状、小作依頼しているところ、放っておいて、草むしりだけしているところ

大体二つに分かれた。これは母からの情報だけ。

次に町内の耕作放棄及び高齢者もしくは町外在住者所有の田畑についての

情報をとるために、「農業委員会」に問い合わせをだした。

 

町内の現況は、耕作放棄地がぽつぽつ出ている。

小作も日当たりとか、収穫量が見込めそうな立地の良い所なら受けてくれるが

そうでないところは小作は受けてくれないそう。

私のイメージでは、田畑を貸し出して、売り上げのいくらかを貰える感覚だったが、

今はそんな状況でなく、単純にただで土地を貸し出して耕作してもらい、自分が

食べる分位のお米を分けてもらう程度で現金収入にはつながらないらしい。

田畑の売買や譲渡に関して斡旋して貰えないか頼んだが、それは個人で探すしか

ないと言われた。「農業委員会」はあくまでも、小作契約や町内の田畑の作付け

などを管理するだけで、そういった斡旋はしないと言われた。

 

去年より以前は相続放棄の管理責任の問題から、何がなんでも綺麗にしなければ

と思っていたので、隣地に照会をかけ譲渡、もしくはお金をつけて譲渡出来ないか

考えていた。母からは(みっともなくて)頼めない。との事。隣地所有者を探す為

役場で登記簿を見せてもらうことにした。

 

名寄帳の登記と実際私達が日常使っている住所は似て非なるもの。

その登記から隣地所有者を探すには、法務局に行き、自分の登記住所の

隣の番号を入れて調べるとか、町の「公図」から調べるとか色々あったが

登記上の住所も、一つの番地にいくつも枝番があったり、その枝番の連番が

隣地かと思えば、飛び地になっていたり、作業も膨大になるし、登記簿一件

あたり300円かなんかで費用も青天井になりそうで、どうしようかと

町に一度相談したところ、町の方に地区ごとの登記簿がある。調べたい地区の

登記簿1冊数百円で貸し出してくれるそう。町が法務局のデータのコピーを

とってるそう。それがあってとても助かった。

登記簿で隣地所有者を割り出せた。

手紙を作成して、譲渡依頼をした。

 

それと同時進行で、現在小作を依頼している法人に譲渡依頼もした。

結果はまだ来てないが、期待はしていない。

最後は地元に残っている同級生などに、100万単位のお金をつけて

名義だけでも貰って貰おうと思っている。

 

夏休みに少し長めに実家に行き、実際の交渉をしようと思っている。

 

まぁこういう作業も全部含めて相続だからしょうがない。