名寄帳を取り寄せて、うちが持っている負動産がどれだけあるか分かってきた。
今、現金化出来そうで、資産に繋がりそうな物は、唯一山林だ。
しかし、名寄帳のあちこちに「山林」の地目が転がっている。
とりあえず、林業組合に聞いてみた。名寄帳上で組合が管理して
伐採した収益や間伐の補助金が入ってくる「山林」を特定した。
約9割の山林がそれに該当した。林業組合の人は丁寧に教えてくれた。
「後、ここには載っていない分も今後間伐の予定がありますね」
載ってない?名寄帳に載ってない?
「分収林です」
分収林とは、山の土地を借りて、木を植える。
山主は土地を貸す代わりに、地代として木材を切った時に出る
収益を山主にも渡す。その取り分は「分収林契約」を交わして
決めるそうだ。林業組合は山の管理をしているのでどこが分収林かは
分かるが、どういうメンバーでどういう取り決めかまでの詳細は
分からないとのこと。
最後は全伐し、土地を返す。この時、「植林して返す」と
伐採後そのまま返却するの2パターンあるそうだ。
うちは「そのまま返す」の方でホッとした。
母に聞いてみた。
「分収林って何?」
「あぁ、XX山と○○山と△●山と・・・・」
「あるなら早く言って!」
怒鳴ってしまった。