私はとある山間部の町で生まれました。

小さい頃から「うちは山があるから」が両親の口癖でした。あの山が高く売れて親戚にお金を配った、間伐の補助金が入ったなど、普通の家庭より裕福なつもりで

いました。当然、疑う余地もなく、それを継ぐつもりでいました。

 

私には兄がいますが、田舎暮らしが嫌で大卒後、海外へ留学に出てから、

現地で就職し、日本には戻らないと宣言していて、相続は全て私にと言う雰囲気で、私も財産が手に入り生活に余裕が出来ると思っていました。親戚連中も、

あの山は高く売れた、この山は杉と松が植っていて補助金が沢山入る、

売れば1億になる などと酒の席で良く言っていたものです。

 

それが、ある日 妻から 実家どうするの?と聞かれ、

「そりゃあ財産だから貰うよ!と言った所、

「山林なんか財産じゃない!」ととんでもない事を言いだしたのでした。

また、「山林だけでなく、実家の家、離れ、蔵」もどうするの?と聞かれましたが

「うちはこのへんじゃ大きい農家だ」とずっと言われてきたので、私の頭には

「取り壊す」「処分する」「譲渡する」「売却する」などという言葉は全く存在してませんでした。「は?当然俺が貰うよ」と答えた所、「どうやって維持するの?それだけの現金なり、それに代わるものはあるの?」と聞かれ、

咄嗟に「株1000万に山の収入相当貯まってるよ」とだけ答えておきました。

 

後々全然そんな物はない・・・と言うことが分かり、話は全く違う方向に行くのでした。

 

★アドバイス★

不動産に値段(1000万以上)が付く場所でない場合(suumoなどの不動産サイトで相場はすぐ確認出来る)遠慮なく親に現金最後いくら残せそう?と聞いておく。

親が70歳辺りで。東京などは、どんなに貧乏でも最後リバースモーゲージなどで

土地を処分して葬式代に充てたり出来るけど、それが出来なければ、現金しかない。