こんにちは。

 

今回は自動車運搬船で生活してみて感じた不満について書いてみたいと思います。

主な不満は2点です。

 

①船員の居室が狭い

 

サイズが大きいLNG船・コンテナ船と比べるのも酷ですが、今まで乗った船の中で一番居室が狭くてびっくりしてしまいました。広すぎても何かと不便そうですが、スーツケース2つを広げると床のスペースがほぼ埋まってしまう程の狭さです・・・

まあ、何事も慣れなので、揺れと同じでしばらくすると慣れてしまいますが。

 

 

②食堂と娯楽室(ラウンジ)が同じ空間

 

居室が狭い問題と比べて、こちらは結構厄介です・・・

 

船の世界では(民間商船も軍艦も)食堂が階級別に分かれています。士官と呼ばれる船長・機関長・1~3等航海士・1~3等機関士が同じ士官食堂、それ以外の「部員さん」と呼ばれるフィリピン人船員は隣にある部員食堂で食事を摂ります。

 

今回の船では、3等航海士・機関士がフィリピン人船員だったので、彼らは部員食堂で食事をしていました。実用的ということもあり、「人種別」で食堂を運用していることも多いです。

 

さて、士官食堂ではどの席に座ってもよいのでしょうか?

答えは「No」です。

 

概ねどの船でも、船長・機関長・1等航海士・1等機関士が座る卓、それより下位の者が座る卓が定められています。

 

  ↑左の卓が上位者卓、右の机が下位者卓。2等航海士の船乗り君は右の卓です。

 

12~16時の昼の航海当直、その後の書類作業が終わり、早めの夕食を食べて18時過ぎから映画でも見ようかと思うと、まだ食事中の上司・先輩がすぐ隣で夕飯を食べていることになります。

これは非常に気を使います(笑)

これまで乗った船はいずれも、食堂と娯楽室が完全に別の空間だったので、全く気を使う必要がなかったのですが、PCCのこのつくりには戸惑ってしまいました・・・

 

一旦退室し、完全に全員の食事が終わることが確実な18時40分頃に戻ってきて、映画を見だしたこともあります(笑)

 

 

↑娯楽室の様子。ソファー席から見るとテレビ画面はかなり小さめ。

主に映画鑑賞・PS4プレイ用の空間。

船内Wi-Fiがこの部屋に設置されているので、ネット接続にも便利。

 

 

↑食堂の奥が娯楽室。同じ空間です・・・

 

建造時の予算の問題もあるのかもしれませんが、隣同士の空間であってもせめて扉をつけるなどして、別の空間になるよう配慮してほしいものです。