おはようございます。


日に日に夏らしくなっていきますね。

去年の8月は休暇中で久しぶりに陸にいたのですが、最高35度以上の気温にビックリしました。


もうすぐ乗船なので、今年は猛暑を逃げ切れそうです笑



さて、今日はLNG船の入港中の仕事についてご紹介します。




Q. 過去の記事で入港中は停泊当直があるとありましたが、どんなことをするのですか?

不審者の侵入防止とかですか?



A.  船の貨物ポンプの運転状況監視と微調整・各種記録取り・係留索の張り具合調整・陸側との業務連絡が主な仕事です!


なお、不審者の侵入防止は船の入口にて、フィリピン人船員が担当します。中でも若い人が多いです。労働時間の関係から時にコックさんが担当することもあります。


ちなみに港の入口から船が停泊している桟橋に来るまでには複数回、セキュリティ・ゲートを通らなければなりません。

当然ですが、かなり厳しく管理されています。



丸いタンクが特徴的なLNG船は、各タンクの中に、内部の液化天然ガスを陸上タンクに送液するため、貨物用ポンプが内蔵されています。


日本の港に停泊時は、そのポンプを使用し、送液するため、正常に動作しているか、1時間に何㎥の容量で送液出来ているかを、陸上の担当者と共有します。


必要に応じて、貨物ポンプのパワー調整を行います。



↑無数のメーターの前で停泊当直をする三等航海士。
肩につけている階級章の金線が一本です。
上位職になるとこの金線が増えていきます。
船長が4本です。

指差確認をして、手元のチェックリストに記録しています。

正面のタッチパネルで貨物ポンプのパワーを調整します。



陸とのやり取りは以下のような感じです。


陸 「はい、桟橋事務所です」


船 「お疲れ様です。◯◯丸です。この1時間の送液レートは〜㎥です。作業終了予定は明朝7時頃です。それと係留索がだいぶたるんでいるので、巻き締めても良いですか?」


陸 「了解しました。よろしくお願いします。巻き締め完了後、また知らせて下さいね。」


というレポートを1時間毎に行います。


LNG船の場合、この送液という作業に約12時間程かかるのですが、自分の担当時間外に上陸をするという感じです。もちろん休憩時間なので、上陸せずに寝ていても全然OKです!