甲子園 | 3rd-model

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『乗り越えた壁は いつか自分を守る盾になる』

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いつかの僕らの夢を後輩たちが叶えてくれました。

球場でその歓喜の瞬間に立ち会い、空気を共有できた。

グランドにいる選手もスタンドの大応援団も勝って泣いた。
多数集まった野球部OBはみな涙。
ずっとこの日を待ち望んでいた。

この気持ちは甲子園常連校にはわからないことかもしれません。
第三者にも理解できないことかもしれない。



すごい後輩たちです。


昨日の決勝戦も戦前の予想ではうちが圧倒的に劣勢。

相手エースはMAX148kのストレートを武器に、投手陣3人ともに140k以上投げるほど能力高い選手を集めた私学強豪。

ところがフタを開ければ下馬評を覆し、ほぼ完璧に近い試合運びで快勝。

最終回の守りにグランドに向かうメンバーをスタンドからの大声援で送り出す。

そんな楽に甲子園行かせてくれへんぞ、という自分たちの心配をよそにあっさり三者凡退に抑えて勝ち切った姿が逞しかった。

うちの高校にはプロ目指せるような凄い選手なんて1人もいない。
相手を圧倒するような凄みは微塵もない。
傍目には強くは見えないだろう。
しかし、
めちゃめちゃいい野球をする。
強い野球は出来ないが、いい野球と言うならどこにも負けない。
野球わかる人が見たらわかってくれる。
昨日見て感動した。
高校野球はこうやって勝つんだよって教えてくれるような野球。
個々の能力で劣っても組織力で勝つお手本のようなチーム。
昨日の試合はまさにそれ。
決勝戦で9犠打5盗塁、バント失敗0。
地味に見えるが実はめっちゃ攻めの野球をしてる。
自分たちの能力で出来ることを100%やり切ることを徹底した野球。
ほんとにええチームやなあと思う。

春のセンバツに漏れ、春の大会は地区2回戦でなんと大差のコールド負け。
監督いわくこの負けからチームは急激に成長したそうです。



自分らが果たせなかった夢を叶えてくれた後輩たちにはほんと感謝。

僕らの夢は甲子園に出ることだった。
しかし、後輩達の夢は、甲子園出場ではなく、甲子園で校歌を歌うことだったそうです。
グランド脇にそう書いてたそうです。
もう一つ上のレベルを目指していました。
彼らは夢を手にする舞台に立つ権利を手にした。
夢を叶えてもらいたい。

高校入学して校歌を覚えるときに音楽の先生に言われたことがある。

「うちの校歌は日本一の校歌だから甲子園に出て全国の前で歌って欲しい」

校歌を甲子園で。

そのためには勝たなければならない。

負ければ校歌は歌えない。

応援の数で言うなら全国49代表校で1番の大応援団になるのは間違いないだろう。
甲子園のアルプスに果たして入りきれるんだろうか。


甲子園に校歌を響かせたい。