高校球児を息子に持つ父親の話 | 3rd-model

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『乗り越えた壁は いつか自分を守る盾になる』

全国各地で甲子園を賭けた戦いの真っ只中。

3年生にとっては最後の夏。

今年の近畿は序盤戦から好カード目白押し。



大阪大会2回戦

7/19(日)15:30 舞洲ベースボールスタジアム

大阪桐蔭vs履正社


いずれも全国優勝を狙える力を持った強豪。

初戦からいきなり決勝かといえる対戦。


履正社は高校BIG3とも言われているMAX149k右腕のエース永谷くんをはじめ、来年のドラフト上位指名確実と言われる2年生左腕寺島くんなど投手陣5人全員140kを超えるストレートを投げ込む実力派揃い。

全国屈指の投手陣を誇る。

まずは誰を先発させるのか注目される。

近々の練習試合では昨秋の近畿王者の天理にも連勝、春近畿準優勝の北大津にも勝利し調子を上げている。


一方、4年連続出場を狙う大本命である大阪桐蔭は打線が必ずしも状態がいいとはいい難い。

大会直前の練習試合では、智弁和歌山に5-6で敗れ(智弁のエースから5回で1点と打てなかったようだ)、先々週の東海大相模とのダブルヘッダーでは2試合で1得点。
(東海大相模はドラフト目玉候補の3年生左右2人のピッチャーを擁し、今年は全国優勝を狙える力をもつ強豪。)

大阪桐蔭 1-0 東海大相模【桐蔭エース田中くん完封】
大阪桐蔭 0-7 東海大相模

しかし、夏の戦い方、仕上げ方を知っているチームだけに初戦の履正社戦に上手く調整してくるだろう。

むしろ大会終盤で投手陣が消耗している中で戦うより初戦にbestの状態で履正社打線に対するほうが桐蔭にとってはプラスかもしれない。

個人的には注目のプレイヤーは、センバツの常総学院戦で勝利のキープレーとなった見事なバックホームを見てから注目している大阪桐蔭ライト(センターの守備に入ることもある)の藤井選手。

機会があれば彼の外野からの送球に注目してください。
強肩で尚且つ非常に精度の高い送球をする好選手。
守備はもちろんバッティングもいい。
リストを効かせて綺麗に強くボールを弾き返す中距離ヒッター。



大阪桐蔭と履正社。

いずれも甲子園に出場すれば優勝候補にあげられるだろう。

そんな両校が初戦から激突する全国一の好カード。

19日は日曜ということもあって舞洲はかなりの観客で溢れるのでは。

非常に楽しみな一戦。






2年前のblogに載せてた高校野球にまつわる話。

改めて再掲載。





高校野球。

戦う以上は勝つこと、つまり甲子園は絶対の目標。

でもそれは目標であって目的ではない。

だがやってる選手には目標が全てであり、目的などわからない。

高校野球の目的はこういうことなんだと思える話。

高校球児を息子に持つある父親が語った実の話です。



----- 以下引用 -----



『うちは結婚して20年、長男は高3になる。

その長男、小学校2年生の時から野球を始め3度の飯より野球が好きと言った風だった。

高校の進学先を決める段になった頃、 息子が希望したのは、甲子園の常連校、名門中の名門。

その上、県外ときている。

周囲の反対も聞かず、結局一般入試で彼はその高校に進学し、同時に野球部寮に入った。

名門ではあるが、一般生の入部も受け付けているその高校。

念願の野球部には入れたものの、同学年だけで4チームも5チームも出来るほどの人数の上に、監督さん自らが引き抜いてきた選手もゴロゴロ。

中学校では多少腕に覚えのあった息子だが、たちまち現実の厳しさに直面したと思う。

いつ練習を見に行っても、息子は真っ黒になってボールを追いかけていた。

いつ試合を見に行っても、息子はスタンドから仲間を大声で応援していた。

それでも、そんな息子の姿を見たくて、妻と一緒に片道4時間の道を車を走らせた2年半だった。

昨年8月、

息子に引退の時がきた。

自宅に戻って来た息子が玄関先で出迎えた私と妻に向かって小さな小瓶を差し出した。

瓶の中には、チームメイトがスタンドの息子のために持ち帰ってくれた甲子園の土が入っていた。

それを差し出しながら、照れくさそうな顔で息子が言った。





「お父さん、お母さん、今日まで何不自由なく野球をさせてくれてありがとうございました」





妻が泣いている。

私も溢れる涙を止めることが出来なかった。

「お疲れさんだったな」そう言って息子の坊主頭をブンブン振り回すしか出来なかった。

あの日から私は少しだけ自分が変わったような気がする。

大学に進学する息子に4年後また嬉し泣きをさせてもらえるようにまだまだ頑張ろうと思う。


~息子は3年間補欠の中の補欠でした。しかし、それでも泣き言ひとつ言わず頑張りぬいた息子を親として、男として、誇りに思います~』



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この文章を見れば高校野球、そして学生スポーツの素晴らしさを理解してもらえると思う。

息子さんから両親への感謝の言葉、

言葉にすれば一行のこの言葉に全てが詰まってる。

ここに彼が野球を通じて得た財産がどれだけ詰まってるのだろう。

最後の夏もベンチに入れなかったにも関らず、こんなふうに言えるのはほんと立派だと思う。

試合に出れなかった悔しさは絶対あるはず。

でもそれも含めて自分自身が納得出来るほど本当に充実した高校野球生活を過ごせたんだと思う。

その全てが彼の財産。

試合に出れない生徒にもこれほどの充実感を持たせ、最後に支えてくれた方への感謝の心で高校野球を終えさすことの出来るこの野球部の指導者も本当に素晴らしい指導者であり教育者だと思う。






全ての高校球児が甲子園を目指し全てを賭けて戦う。

高校野球にしかない魅力がそこにはある。