監査論についてのガイダンス的な内容。短答式試験では、20問が出題され、入門テキストの内容では12問くらいの内容を扱うらしい……。あと、会計基準集などの話も。
<監査論の範囲>
公認会計士または監査法人(公認会計士等)に財務諸表(F/S)監査の理論・実務および制度~監査基準
中間F/Sの監査→四半期F/Sの四半期レビューの監査
内部統制(報告書)の監査
■公認会計士等と業界全体
保障業務
F/S監査、四半期レビュー、内部統制の監査
コンプライアンス(法令遵守)
CSR報告書検証業務(社会的責任)
Trust業務
非保証業務
コンサルタント業務
税務申告書作成業務
F/S等の調整業務
<監査の種類>
監査は分類方法によってさまざまな監査の種類が認められることになる。監査の主な分類として、以下の4つがある。
■監査の動機による分類
法定監査:法律などによって制度上実施が認められている監査
任意監査:当事者間で自主的に実施する監査
■監査の対象による分類
会計監査:会計に関わる事項を対象とする監査
業務監査:会計以外に関わる事項を対象とする監査
■監査の主題による分類(表明される意見の対象による分類)
情報監査:情報の信頼性を検証する監査
実態監査:取引実態や行為の妥当性、効率性、合目的性、規範準拠性などを検証する監査
■監査の主体による分類(監査の保護対象による分類)
外部監査:企業などの外部者の保護を目的として企業などの外部者により実施される監査
内部監査:企業などの内部者の保護を目的として企業などの退部者により実施される監査
<財務諸表監査>
■財務諸表監査の意義
金融商品取引法や会社法に基づく監査(法的監査)
財務諸表という会計に関わる事項への監査(会計監査)
財務諸表という情報への監査(情報監査)
公認会計士という外部者による監査(外部監査)
■財務諸表の適正性
財務諸表監査を行ううえでその主題となる「財務諸表の適正性」とはいったいどのようなものか
→財務諸表の作成は経営者に任されているものの、公開情報としての意味のある情報は、社会的に合意されたルールに則って作成された場合だけ
→一般に公正妥当と認められる企業会計の基準(GAAP:generally accepted accounting principles)に準拠して財務諸表が作成されることが必要
→監査人は財務諸表が適正かどうかを一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表が作成されているかにより判断
→一般に公正妥当と認められる企業会計の基準こそが財務諸表監査の判断基準となる
<講義進度>
フォーサイト 入門講座 監査論:p.1-1~p.1-6