友達リカとは逐一メールやら、電話で経緯は全て伝えていた。

リカから金曜の夜に電話がきた。


はろー。
どう?旦那?

旦那は相変わらずよ。

ちょっとつつくとキレるし、また、昨日もキレてたよー。最悪。
 


実は明日から実家帰ることにしたよ。
ジョシュの手伝いに行くよ!

え、本当?
子供らは?

パパが有給余ってて、少し長期取れるからさ!

実家で羽を、伸ばさせてもらうって事よ!


本当!超嬉しい!助かる!
もう、泣いちゃう〜
リカ、愛してるチュー


明日、朝1出るから、昼過ぎには会えるからランチしながら作戦会議しよ!





結局、作戦会議は素敵なレストランではなく、カラオケの一室でお願いした。


遠い距離を私のために来てくれるリカ。
顔を見たら、大泣きできる自信があった。
人の目がない場所で話したかった。


案の定、リカの顔を見た途端、今までずっと我慢していた涙が溢れてきた。


ピーンと張り詰めたまま、生活をしていたのだ。


一通り泣いたあと、私は今後の流れをリカに伝えた。待機場所では一緒にいてくれることになり、本当に心強い。


私はネットを参考にして、宣誓書を作成していた。
内容は、Aに不倫のあった事実を認めさせた上で、慰謝料、今後連絡を取り合った場合の請求額などなど。

正直裁判までしたくないし、きちんと別れて欲しいだけの私は、慰謝料云々はどうするべきか迷っていた。

リカに記載内容に一通り目を通してもらい、金額を決めた。

あと準備したのは、ICレコーダー。
不倫してましたの音を撮る事が重要だと色々と調べて分かった。

刑事ドラマの犯人の自白ってやつ。 



最悪、裁判になった時を想定していた。
既に録音した証拠はある。でも、更に女の自白があれば、尚良かった。


もし、万が一、旦那から離婚を請求されたとしても、不貞側からは出来ない。
これを確実なものにする為に、私は心身病みながらも証拠を手に入れたかったのだ。


私がAに会った時に、言うべき台詞を紙に書いてきた。

リカに見せた。
リカはその文面を見ながら、私がどれだけ辛かったか、、、と泣いた。



Aに言いたい事は山程あるが、私の望みは別れてくれること、この一点につきる。


普通の人間なら、分かり合えるし、伝わると思うが図々しいAに伝わるかは未知数だった。


Aは三人の子持ちのシングルマザーで、なんと下はまだ保育園に通っている。

母親より女なんだろうね。
Aに育てられる子供たちが不憫でならない。


なんせ、小さな子どもを放置しながら、男の上に乗っかることが優先される女なんて、私の理解を超えているもの。



火曜日は、子供の習い事があるから、旦那とは会えないとメールで見た。

だから、毎週残業もせず17時に仕事を終えると。
私たちは火曜日 18時に決行することに決めた。

可哀想な子供は習い事に行けなくなるかもしれない。それはAの責任だからね!