シオンの町を見下ろすところにヴァレール教会(12~13世紀ごろ)があります。
どこでもヨガ~スイスときどき八戸~

その教会内に、通称「つばめの巣オルガン」(1430年)と言われる、
木造パイプオルガンがあります。

演奏可能な、世界で最も古いパイプオルガンです。
どこでもヨガ~スイスときどき八戸~
(写真はパンフレットにあった古い写真です。)

たまに日本でもテレビで紹介されてるこのオルガン…


その、パイプオルガンのインターナショナルな祭典があるというので行ってきました!

(毎年7~8月、毎週土曜日16時~17時→HP)
大人一人25フランです。(2000円くらい)
どこでもヨガ~スイスときどき八戸~

私が訪れた日は、ポーランドのAndrzej Chorosinski奏者でした。
インターナショナル祭典というのは、
毎週フランス・ドイツ・スロベニア・アルゼンチンetc.と、さまざまな奏者の国籍によるものです。

オルガンの左にはマリア様、
どこでもヨガ~スイスときどき八戸~
右にはジーザスが描かれています。
どこでもヨガ~スイスときどき八戸~
プログラムを見ても、私が知っていそうな一曲はなく、

12世紀の教会で、
15世紀のパイプオルガンで、
15世紀の曲を鑑賞。

この荘厳さたるや、ビデオにとっても収まることはないでしょう。


情報のツールや楽器がそんなになかった かの時代に、
こんなにも絶対的に心に響く一曲をやられると、目の前にあるものを崇拝・信仰するのはとても自然のことのような気がしました。
ひれふしたくなる美。


一番新しい曲でも、バッハ(1685~1750)の曲でした。
音楽室だったら一番左に写真があって、音楽起源の父、みたいなもんだと思ってたのにね。
さすが、宗教音楽の起源は古いです。



途中で、日本でもおなじみの、カッコウの童謡(?)があってびっくり。
原曲はJohann Kasper KERLL(1627-1693)の、
Capriccio"Cucu"
プログラムの名前見ても分かっていなかったので、嬉しくなりました。


噂の、最古のパイプオルガンは、
古いだけあって、鍵盤を激しくたたく音が、パイプオルガンの輝かしい音に紛れても、
結構聞こえてきました。臨場感ばっちし。



そして、アンコールでは思いがけず、、バッハのトッカータ!!!!!!!
(イメージ音です↓)


こんな生演奏を拝むことになるなんて知らなかったからサプライズで嬉しさ増しです。



毎年あるので、ぜひ、夏シオンを訪れるなら時期を合わせて訪れてみるのもおススメです。

教会に登るには結構険しい石畳を登るので歩きやすい靴と、

教会の中は夏でもひんやりするので、天気のよい日でも薄手のカーディガンがあるといいと思います。