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物価高対策として政府は食品の消費税を引き下げるための制度設計を閣議決定しました。そんな中、減税の効果を打ち消しかねないのが、円安です。

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“5連休直撃” 物価高どこまで?「国産牛も円安で…」食肉高騰

11年ぶりに5連休となったシルバーウィークの初日。賑わっていたのはバーベキュー場です。ほぼ満席となっていました。

「(シルバーウィークの)初日から楽しんでこうと。台風が心配ですけどね」

台風の影響も心配されましたが、それ以上に気になるのが…

 

会社員(40代)
「全体的に上がってると思います。牛肉も豚肉も鶏肉も。うちは子供たちがいるので、なるべくたくさん入ってるのを選んでいます」
学生(10代)
「お肉が高いので、野菜とかもやしとかでかさ増ししたり。まったく食べないです、牛は」

長引く物価高で、特に高騰しているのが肉です。
15日、農水省の発表で、豚肉は調査開始以来の最高値を更新。輸入牛肉は、急激な円安が進んだこの5年の間に、6割近くも値上がりしているのです。精肉店を訪ねると…

小林精肉店 店主 小林進さん
「例えば140円で仕入れたのが今度は160円。その次は180円という感じで、ポンポンポンポン上がってきた。国産牛も、輸入牛も、みんな『円安』で価格は上がっていく。困りますね、『円安』もっと進むと…」

国産の肉も、円安による輸入飼料や燃料価格の高騰の影響で、仕入れ先から「値上げの通知」が相次ぐといいます。そんな中で希望を託すのが、食品にかかる消費税の減税。

小林精肉店 店主 小林進さん
「実感としてやっぱ108円の物が101円で買えるってこと。それをお客さんが直に感じるんじゃないですかね。頑張って買ってくれるかもしれない」

 

政策金利を1.25%に引き上げも…円相場一時、2円近く円安に

8%の税率が1%に下がれば財布のひもが緩むという期待。

15日、自民党の意思決定機関「総務会」で議論されたのは、消費税減税の制度設計を盛り込んだ税制改正大綱。しかし、2年間の減税で10兆円とも目される財源については具体論が先送りされるなか、出席者から懸念が示されたのです。

自民党 中谷元 元防衛大臣
「日本の財政は消費税だけではなくて、防衛費も国土強靱化も色々あって、トータルとして赤字国債を発行することは、日本の財政に対する信用を失ってしまって、『円安』が進む」

結局、財源の具体論は先送りのまま閣議決定された消費税の減税。財政が悪化すれば、さらなる円安を招く懸念があり、円安で物価高が続けば、消費税減税の効果も消えかねません。

小林精肉店 店主 小林進さん
「やっぱ円安の影響で(仕入れ値が半年で)2割とか上がっているので、(消費減税分の)7%では2年間下げても、追いつかないんじゃないかと。ますます円安になっていくと、商売的に苦しくなる」

 

どうすれば、物価高につながる円安に歯止めをかけられるのか。
18日、「物価の番人」である日銀が動きました。

日銀 植田和男総裁
「『政策の局面』が変化したと考えています。物価の上振れリスクに留意する必要があることなどを踏まえて、政策金利を引き上げることが適切であると判断しました」

政策金利を1.25%に引き上げた日銀。金利を上げれば、円安に歯止めをかける効果があるはずでした。ところが、利上げの発表直後、円相場は一時、2円近く円安にふれたのです。

円安の是正が見えないなか、さらなる円安を呼びかねないのが、財政悪化への懸念。消費税減税の財源が示されないことで、財政悪化への懸念が出ていることを問われた高市総理は…

高市総理
「ご心配をいただかなくてもよいと考えております。見通しはしっかりと立っております」

消費税減税への期待がある一方で、物価高の背景にある円安は、どこまで続くのでしょうか。

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