貯蓄ができる人と、いつまでたっても貯蓄が苦手な人にはどのような差があるのでしょうか? 実は貯蓄が上手な人には、朝の「決まった習慣」があります。そこから見えてくるものは何なのか、貯蓄が苦手な人は何ができていないのかをご紹介します。

“貯蓄が上手な人”というと、金融知識が豊富とか、意志が強い人などと思うかもしれません。しかし、実は貯蓄が上手な人は「お金が逃げない仕組み」を生活の中に組み込んでいることが分かります。

特に、一日の始まりである朝の過ごし方は、その日の支出をコントロールする最大の鍵となるものです。そこで今回は、貯蓄上手な人が「朝にやる習慣と朝にやらないこと」をご紹介します。

貯蓄上手な人が「朝にやる」習慣

▼「マイボトルの準備」で“チリ積も支出”を封鎖する
貯蓄上手な人は、150円のペットボトル飲料を「たった150円」とは考えません。週5日で通勤する場合、毎日続ければ1カ月で約3000円、1年で3万6000円という大きな固定費になることを理解しています。

朝、お気に入りの飲み物をボトルに詰める1分間は、年間数万円の「確実な利益」を生む投資時間なのです。
このことから分かるのは、貯蓄上手な人は「少しの手間でレギュラーの支出を抑えられる」ことを知っている、ということです。

 

▼「冷蔵庫の中身をチラ見」して買い物リストを脳内作成
家を出る前に冷蔵庫を確認するのは、無駄な「二重買い」と献立が決まらないことによる「総菜・外食への逃げ」を防ぐためです。
在庫を把握することで、スーパーで特売品に惑わされることなく、必要なものだけを最短ルートで買う力が身に付きます。

▼「前日のレシートや増えすぎた小銭」を財布から出す
財布を整理する行為は、現状の資産把握に直結します。レシートを出す際、一瞬でも「昨日のこの買い物は必要だったか?」と振り返ることで、今日一日の支出に対してブレーキがかかりやすくなります。
自分の財産を毎日意識していることが、貯蓄上手へとつながっているのです。

▼「1分間のついで掃除」で物欲をコントロール
部屋が整っていると、今あるもので満足できる「足るを知る」精神が養われます。逆に、家が散らかっているとストレスから「衝動買い」に走りやすくなるもの。

目の前の散らかっているものをサッと片付けたり、洗面所をサッと拭いたりといった小さな整えが、結果として冷静な判断力を保ちます。

貯蓄上手な人が「朝にやらない」こと

▼「テレビやSNS」をダラダラ流し見しない
朝の時間は、脳が最もクリアで判断力が高い状態です。そこに広告や他人の消費生活といった情報を無防備に入れると、脳が疲弊して判断力が低下します。
判断力が鈍った午後に「なんとなくの買い物」をしてしまうのを防ぐため、朝は情報のシャワーを浴びません。

▼「今日の服」をその場で選ばない
朝の「何を着よう?」という迷いは、脳のエネルギーを大きく消費します。貯蓄上手な人は、服をパターン化するか前夜に決めておくことで、大切な「決断力」を節約します。
この決断力の余裕が、仕事での成果や、複雑な家計管理を継続する力につながるのです。

 

▼出社前の「コンビニ立ち寄り」
「とりあえずコンビニに寄ってみよう」は、無駄買いの入り口です。その中でも、「喉が渇くかも」「おなかが空くかも」という不安を抱えたまま外出するのは、コンビニにお金を払うことを容認しているのと同じこと。
朝に水筒や軽食を準備し、あえて「外で買わなくていい状態」を完璧に作って外出することで、無駄なコンビニ立ち寄りをなくすことができます。

貯蓄上手な人の朝の習慣に共通しているのは、「未来に起こりうる無駄な支出を、先回りして潰している」という点です。一つひとつは小さな「チリ積も」な行動ですが、それが積み重なることで、1カ月後、1年後の口座残高に目に見える違いとなって表れます。

まずは明日の朝、水筒を準備することから始めてみませんか。
(文:矢野 きくの(節約・家事・100円ショップガイド))

All About