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「ヤンキー座り」ってご存知ですか?今、1970年~1990年代の“不良”達が好んだ座り方、“ヤンキー座り”が出来ない人が増えているということです。「できなくてもいい」と思っているかもしれませんが、放っておくと、さまざまな体の不調に繋がる可能性もあるそうです。

【写真を見る】“ヤンキー座り”できない人が若者に増加?足首とふくらはぎの硬さが体の不調に繋がるリスク【Nスタ解説】

“ヤンキー座り”が出来ない若者が増加?

“ヤンキー座り”が出来ないことについて、理学療法士メディカルフットセンターの金森慎悟代表に聞くと、「“ヤンキー座り”が出来ないということは、足首の関節とふくらはぎの筋肉が硬い」ということだそうです。

足首とふくらはぎが硬いと、様々な体の不調に繋がる危険もあるそうです。

そもそも、“ヤンキー座り”はいつ始まったのでしょうか。そして、硬くなった足首などを柔らかくする方法はあるのでしょうか。

 

ヤンキーと言われる人たちに大変人気のあった雑誌「チャンプロード」の元記者・宮入正樹さんに、なぜこのような座り方をするのか聞きました。

▼威圧感を出すため
▼オリジナルで仕立てた学ランなどを汚さないため

このような座り方になったということです。

最近はあまり見かけなくなりましたが、福岡・北九州市では成人式で“ヤンキー座り”を見ることができます。

“ヤンキー座り”は馴染みのある動きだった

ヤンキーは海外の人というイメージがありますが、実は海外の人ほど出来ないのではないかということです。

 

渋谷でドイツ人の方に“ヤンキー座り”をしてもらうと、「股関節・尻がキツいです。日本人は柔軟だから出来るんだと思うよ」と話していました。

欧米では、“ヤンキー座り”のことを「アジアンスクワット」と言います。

ある調査で、「アジアンスクワット」がアメリカで出来る人が13.5%ですが、そのうち9%がアジア系。つまり、アジアの私達にとっては割と馴染みのある動きだということです。

馴染みのある動きというのは、生活様式が関わってきます。

昔は畳の部屋で暮らしていて、正座やあぐら座りなど、立ったり座ったりが多く、トイレも和式トイレだったため、しゃがむ動作が多く、足首の柔軟性がありました。

 

それが今や生活様式の変化で、テーブルと椅子になり、トイレも洋式トイレになりました。

今、生活様式がどれだけ欧米化したかをトイレで見ていきますと、「洋式トイレを使うという人」が97.4%でした。

“ヤンキー座り”が出来ないと体に不調が出る恐れも…

“ヤンキー座り”が出来ない、つまり足首が硬いと、ひざ痛、腰痛、肩こりに繋がる。姿勢が崩れて全身に影響が出る恐れがあるということです。

また、足首が硬い人はふくらはぎの筋肉も硬い傾向にあり、ふくらはぎの血流が悪くなると、体全体の血液の循環が悪くなる。そうすると、他の季節よりも夏は冷えやすく、むくみやすいというところまで繋がってくるということです。

では、どうしたらいいのかということで、足首・ふくらはぎの簡単なストレッチをご紹介いたします。

片膝を曲げ、体重を前に片足20秒ずつ伸ばすと、見事な“ヤンキー座り”が出来るということです。

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