スーパーより大幅に価格の安い、郊外型ドラッグストアと業務スーパー。それぞれの特徴や強みを知っていると、食費の節約につなげることができます。今回は3つのカテゴリーで、ドラッグストアと業務スーパーのお得なところを比較してみました。

1. 冷凍食品

ドラッグストア
冷凍食品は全体的にドラッグストアの方が、有名メーカーの品数が多く、お弁当商材や個食パスタなどの品揃えもよく、低価格に設定されています。味の素の冷凍餃子、ニチレイ本格炒めチャーハンといった味もよく、コスパも優れた商品や有名店とコラボした商品など、一人暮らしには欠かせないアイテムもたくさん揃っています。これらの商品を特売日やポイントデーなどに購入することで、よりお得に買い物をすることができるでしょう。

業務スーパー
冷凍野菜・肉・魚など、容量が多いことからグラム単価で考えれば、非常にお得といえます。保存がきくため、数回分の食材をまとめ買いすることで、買い物頻度を減らすことができ、無駄な出費を抑えることにもつながります。しかし、量が多く使いきれないことによる無駄が起きては、本来の節約と正反対の結果につながることも認識しておいた方がよさそうです。

2. 加工食品

ドラッグストア
有名な食品メーカーの加工食品が低価格であり、品揃えも豊富なため安心して選ぶことができます。さらに、一流メーカーが製造したPB(プライベートブランド)商品をお得な値段で買うこともできます。特に食料品に力を入れている郊外のドラッグストアでは、品揃えはスーパーを凌ぐほどで、話題の商品から定番の商品までラインナップされています。

業務スーパー
加工食品に特にこだわりがなく、安さ重視で考えるのであれば安く購入でき、大変お得。しかし、有名メーカーとの比較購買ができない点や、量は多くても味が気に入らない可能性もあります。こういった点を考えると、食べ慣れたメーカー品が安く売っているドラッグストアの方が安心感はあります。また、時短商品やミールキットなどの商品は少ないので、料理が苦手な人や早く調理を済ませる必要がある人には、不向きかもしれません。

3. 調味料

ドラッグストア
品揃えがよく、一般的なサイズの調味料が低価格で売っています。中華の合わせ調味料といった簡便商品や時短商材などが豊富なので、一般家庭では買いやすく、使いやすいでしょう。

業務スーパー
あらゆる業務用調味料が揃っており、ハーブや中華系調味料は比較的安く購入でき、見ているだけでも楽しいです。大容量なので価格も安くなり、普段使いしている調味料であればお買い得です。しかし、店舗により品揃えは違うかもしれません。筆者が確認した店舗では、いつも使っている有名メーカーのマヨネーズやケチャップ、カレー粉などを見つけることはできませんでした。

ドラッグストアvs業務スーパー、お得なのはどっち?

ドラッグストアvs業務スーパー、お得なのはどっち?

安くてお得なのはドラッグストア!

それぞれの特徴や強みを比較してみたところ、「全体的に価格が安い」「メーカー品やPB商品の品揃えが豊富」「(郊外の店舗であれば)店内も広いため、カートでゆっくり回りながら買い物ができる」といった理由から、普段の買い物であればドラッグストアに軍配が上がりました。

 

一方、業務スーパーは大容量品の補充に適しているため、一般家庭では持て余すこともあるかもしれません。しかし、宝探しのように、安い!面白い!と思った商品を見つけることもできます。

こだわりの商品のあるなしなど、自身の生活スタイルに合わせて、ドラッグストアや業務スーパーを利用すると、より節約や買い物の楽しさを実感することができるでしょう。

 

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド